このクラスは二十五人だった。
僕を混ぜて二十六人。けれど今は二人きり。
「おかしい。変だ。なんだよこれ」
頭の中がクエスチョンマークで埋め尽くされている。
さっきまで授業をしていたはずなのに今は二人きりしかい
…なくて教え子は水着姿でいる。
「変じゃないよ。先生が望んだ世界だし」
窓辺にもたれかかる彼女。細い体に似つかわしくないほど豊満な胸。
太陽の光が彼女の肌を白く輝かせているようだ。
「僕が望んだ世界?」
「そ。先生毎日妄想しているんでしょ」
突然目の前に現れた彼女に僕は尻もちをつきそうになった。
「毎日宇咲のこといやらしい妄想しているんでしょ」
アーモンド形の瞳が僕のことを捉えている。視線を逸らしたいのに僕の目は固定されてしまったかのように動かない。
「毎日毎日宇咲でいやらしい妄想して独り慰めているんでしょ」
フーっと吐いた息が耳にかかる。いつの間にか彼女は僕すぐ隣にいて耳元に息を吹きかけてきた。
「ば、バカなことを言うんじゃない。大人をからかうな」
自分でも情けないほど弱弱しい声だった。

「別にからかってないし。いいの? あれだけ毎日妄想している宇咲がこんな格好でいるんだよ。二人っきりの教室で」
心臓が張り裂けそうなほど鼓動を立てている。
#宇咲
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