02
……2月……
まだ雪も降っている。
俺は中学3年で桜ノ宮高校に入学しようと日曜日に図書館で必死に勉強しているが、
流石にそろそろ飽きてきた。
2Fの学習ルームから出て、道路を跨いですぐのコンビニに行こうとした。
途中に、野村克也さんが書いた本を黙々と呼んでいる坊主の中学生もいた。
恐らく俺と同じで飽きたのだろう…。
他にも、友人と2人で教えあいっ子している女子や、
反対に漫画コーナーをウロウロしている根暗な女の子もいた。
そんなこんなでコンビニに着き、
無糖のコーヒーを飲んでいると、
?母「こんにちは。大和」
『こんにち…は。ゲッ!お前まで』
柏「なんでそんなに驚いているのよ?」
由紀は拗ねながら言った。
彼女は柏木由紀。
由紀とは幼馴染で家も隣だ。
まぁ、由紀の部屋は3階で俺の部屋は2階だからアニメのようなことはない。
(ないこともないけど…)
柏母「安心してよ。私はチクらないわよ。」
『助かります!』
柏「私は言うけどね〜笑」
『お前、ふざけんなよ笑』
由紀の顔は自然に笑みを取り戻していった。