§第19章§
04
数日後、馬路須加学園と激尾古高校双方の中心人物がとある場所の一室にて顔を合わせていた。

「じゃあ、それで良いんだね?」

「ああ、アイツら言っても聞かへんかったわ。」

光が確認を取ると、先日2人に折れた旨を彩は呆れながら答える。

「まぁこっちの人数は推測してた通りかなぁ。はい!」

「なんなん、これ。」

光は机にトランクを持ち上げてそれを開くと、不審に彼を見た後に菜々がトランクの中を覗き込んだ。

「菜々ちゃんこれはインカムといって……」

「ちゃうわ!それくらい分かってるわ!何でここにあるかって話に決まってるやん!」

からかうように告げた光へと、菜々は中身を指差すようにしながら声を荒らげる。

「それなりに人脈があるんだよね、僕って。ふふふ……」

「光の人脈の話は良いよ、これがどこで手に入ったかも今は良いかな。あるなら使わせてもらおう。」

得意気に話そうとする光であったが、その話題を遮りながら隆治はインカムの1つを手に取った。

「構わへんよ。小細工なんてしなくてもウチらには勝てる、ソルトならそう言うはずや。」

「そういえば、ソルトちゃんまた屋上で寝てるの?」

「いい加減、その馴れ馴れしい態度を止めないと潰すぞ。」

話を進めていく由依にさり気なく確認をする光に、その内容を聞き逃さなかった杏奈は威圧するように告げる。

「一応聞かなきゃアカンから聞くんやけど、咲良。これ、使うんか?」

「あいつらに勝てるなら、使います。」

遥香が不在の為に由依は最終的な確認を咲良へと委ねると、彼女もゆっくりと頷き賛同した。

「なら、全員分用意してて良かったなぁ。ウチらも使わせて貰うわ。」

「アントニオ!?」

「不満なん?ウチらは徹底的に共闘するんやから連携取るんは当たり前やろ。」

先程からかわれた事を未だ恨んでいるのかインカムを手にする彩を見た菜々は不満そうに名前を呼ぶが、彩の反論に何も言えず自らもインカムを手に取る。

「じゃ、決まりだね。みんな1つずつ……あ、来てないメンバーには後から渡してあげてね。」

「親切なのが、キモいんだけど。ちょっとは橘くんを見習えば?ねー?」

「ぶ、不気味は不気味かな。うん。」

かなり怪しんでいるゆりあによって突然名前を呼ばれると、隆治は僅かに取り乱した様子を見せる。

「あ、鼻の下伸ばしてるー。ゲキカラちゃんが居ないからって……」

「違う、そんなんじゃないから!」

その様子を見て直ぐに光は茶化そうとすると、隆治は必死に否定をする。

「はいはい、一生やっとき。でも橘、ほんまにゲキカラと咲良の舎弟はどこに行ったん?」

「あっ、暫く姿を消すって。絶対に間に合わせるとは言ってたけど。」

既にその光景に見慣れたのか由依から問い掛けられると、全員に伝え忘れていた内容を思い出したように口にする。

「咲良の舎弟、そんなに大切か?」

「バカモノちゃん。前もいったけど、室内に雪崩れ込まれたら終わりなんだよ。壁役になる人の方がよっぽど重要だよ。」

難しい顔をしながら李奈が考え込みながらいうと、光は再度分かりやすく彼女に向けて説明をした。

「室内の戦闘は、負けるわけないでしょ?」

「よっしゃ!2年のあいつらも追い込んでくるか!」

「いってらっしゃーい」

それを聞き張り切った李奈は張り切った様子で告げると、颯爽と部屋を出ていく。

「大丈夫だったの?あんな乗り気にさせちゃって。」

「うん、多分あとでウオノメちゃん達に怒られるかな。」

その瞬時の出来事に呆然としながら隆治が尋ねると、光は苦笑いしながら答えた。

■筆者メッセージ
長く書いてませんでした。
どんだけ間空いてだ、って話ですよ。
集会に参加してるメンバーがほぼほぼ居ないメンバーな件。
こらるめんて ( 2018/09/27(木) 16:20 )