§第14章§
04
急いで遥香の病室へと4人が訪れると、そこにはチーム火鍋のメンバーとラッパッパ四天王の姿があった。

「来たか、咲良。」

「さっきの話は……」

「見ての通りや。」

声を掛けた朱里に咲良は尋ねるが、ベッドの1番近くにいた由依が代わりに返答をする。

「ソルトさん……どうして……」

「さあ、なんでやろうな。ソルトの考えはうちらにも分からへん。」

もぬけの殻になったベッドに近づき咲良が呟くと、溜め息を吐いてから由依が言葉を続けた。

「って事は……学園のてっぺんは咲良ってことになるのか?」

「そうだ、咲良なのか!」

玲奈がふと気付いたように告げると、美音はどこか嬉しそうな様子で声を上げる。

「はぁ?」

「お前ら、調子に乗るなよ。」

「止めとき、あんたら。」

嬉々とした声に李奈と杏奈はチーム火鍋のメンバーを睨みながら言うが、それを制するように由依が一喝した。

「ウチも含めて、咲良には負けてるんや。……文句は言えへんはずやで。」

淡々と続く由依の言葉に、不満そうな様子ながらも杏奈と李奈は一歩後ろに下がる。

「それに、咲良は激尾古とのケジメもつけた。……逆に言うと、ソルトも咲良が居るからどっかに行けたのかもしれへんな。」

その言葉を残して、由依は1人先に病室を後にする。
その後、ラッパッパ四天王のメンバーも病室の出口へと向かった。

「咲良。」

メンバーが着々と部屋を後にしていく中、杏奈は部屋を出る前に咲良へと声を掛ける。

「私は……まだ、お前がてっぺんという事に納得していない。」

「私がてっぺんに立つ時は、ソルトさんを倒した時です。」

「……それなら良い。」

真っ直ぐに相手に目を向けて咲良が言うと、杏奈は簡単に返事をしてからメンバーの後を追って病室から姿を消した。

「良いのかよ、咲良!」

ラッパッパの姿が見えなくなってから、 奈月は声を上げるようにして咲良へと詰め寄る。

「何がだ。」

「咲良はあの四天王に勝ったんだ。言いなりになる必要なんて無いんじゃないか?」

咲良から尋ね返されると、奈月は必死なのか身ぶり手振りを交えながら再び相手へと問い掛けた。

「さっきも言った通りだ。ソルトさんからなっているラッパッパ……ソルトさんを倒さなきゃ意味は無い。」

「ま、それも咲良らしいけどな。」

咲良の答えに同意を示すように、朱里は数回頷くようにしながら答える。
その後、病室の入口ががらがらと音を立てて開いた。

「あれ?なんか皆さんお揃いで。」

「藤宮!」

「光さん!?」

入ってきた光の名を朱里が呼び、南那につられて涼花もまた相手をさん付けで呼び視線を集めるがすぐに顔を背ける。

「まさかとは思うけど、何か知ってるとか?」

「おー、美音ちゃん良い読みしてるね。」

美音が聞いた問いに対してさらりと光が答えるとその場に居た全員が息を飲み、咲良は彼へと詰め寄った。

「ソルトさんは、どこに?」

「知らないよ。」

咲良からの質問を受けると、光は迷う事なく簡単に答えを返す。

「お前、さっき知ってるって……!」

「まあまあ、落ち着いて。詳しくは知らないの。けどソルトちゃんはやる事があるから居なくなったんだよ、きっと。」

彼の言葉に何も言い返せなくなった為か数人から溜め息が漏れると、その部屋を重い空気が包んだ。

■筆者メッセージ
さて、ソルトさんは歩いていきましたとさ。
結局本編の作中ではどこに行ってたんでしょ?
こらるめんて ( 2016/01/09(土) 00:01 )