§第12章§
04
〜激尾古高校校舎内〜

「なんだテメェら!」

「何しに来たんだよ!」

激尾古の生徒から問い掛けられるが、ラッパッパの四天王は拳によってそれへと返事をする。

「ここの、てっぺんはどこやー!」

「ふざけんじゃねぇよ!」

飛び掛かってきた相手へと、由依は瞬時に足を振り上げて踵落としによって撃退をした。

「すまんなぁ、今虫の居所が悪いんや。」

気を失い倒れている相手に告げながら、由依達は前へと進んでいく。

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〜数日前〜

「今のがヨガの分……これは、バカモノの分。これはマジックの分、そしてこれが……私のマジや。」

拮抗する拳の打ち合いが行われていたが由依が今まで彼女に負けたラッパッパの技を使い、さらには頭突きによって咲良を追い込むと、彼女は深いダメージにより床に倒れ込ませる。

「これがてっぺんは高さや。二度とてっぺんとるなんて口にするんやないで。……分ったなら、さっさと田舎に逃げ帰り。」

床へと這いつくばった咲良を横見下ろすようにして告げてから、由依は扉へと足を進めていった。

「私は……逃げない。」

立ち上がった咲良が相手の背中を睨み付けながら告げると、由依もくるりと身体を相手へと向ける。

「あんたの拳で私の心までは砕けない……私はてっぺんをとる。」

「やってやろうやないか!」

先程よりも技の返しが早くなった咲良を見て、由依は後方に下がった。

「決めたる……!」

由依が呟いて足を挙げようとしたのを見逃さず、咲良は踵落としに備える構えを取る。

「嘘や、読まれ……」

勢いを止めることが出来ず由依が踵落としを放つと咲良はそれを受け止め、弾くようにしてから相手の胸ぐらを掴み、先程のお返しとばかりに体重を乗せた頭突きを由依に対して放った。

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「ウチがあの時勝ってれば、こんな事には……」

「おたべ!」

咲良との対戦を思い出し呟くようにしていると、その隙を突いて激尾古の生徒が攻撃を放つ。
由依の名前を呼んだゆりあがそれを庇うように防ぐと、その生徒をなぎ倒した。

「こいつらは雑魚かもしれない。けど、ぼーっとするなら自分の身ぐらいは守れよ。」

「……ほんまやね。」

ゆりあの言葉に苦笑いをすると、再び勢いを取り戻した由依は再び激尾古の生徒を相手に善戦する。

「てっぺん!出てこんのやったらホンマに全員倒してまうで!」

また1人相手を倒すようにしてから、由依は再びてっぺんに向けて強気な声を発した。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

「私に任せても……」

「咲良は待ってな!お前にはやらなきゃいけない事があるだろうが!」

「きっちり、てっぺんの所まで届けてやるよ!」

咲良の言葉を遮り、朱里と玲奈はそれぞれ1人ずつ激尾古の生徒を倒すと彼女に笑いかける。

「なんで、間に合ったんだよっ!」

「まぁ、いろいろあってなっ!」

飛び掛かってきた相手を倒しながら南那が問い掛けると、真子はニヤリと笑って返事をしてから手刀を放った。

「痛ええ!」

手刀を受けて酷く痛がる様子を見た瞬間、それを見ていた激尾古の生徒は殴りかかるのを躊躇するように動きが鈍くなる。

「……なんか、切れ味上がってねぇか?」

「ふふふ…… 愛の力、かな。」

「……は?」

確実に勢いに乗ってる相手を見て南那は驚いたように尋ねると、頬に手を置きながら真子が告げた発言に動きを止めた。
攻めるのを躊躇していた激尾古サイドの生徒も、目をぱちくりとさせて真子に視線を向ける。

「ちゃ、ちゃっかり聞いてんじゃねぇよ!」

「それ、八つ当たりなんじゃ……」

「うるさい、うるさーい!」

動きを止めていた相手らに手刀を連発すると、生徒らは恐れをなして逃げていった。
それを眺めながら南那は落ち着いた声で尋ねるが、声を上げた真子は逃げる相手にもムキになったように手刀を放つ。

「はぁ……はぁ……馬路須加学園を舐めるな……」

「いや、今の学園関係なかっただろ。」

朱里は息切れをする真子の言葉を否定しながらも、道を切り開いた事を労うように肩をぽんぽん叩いてから先を歩く咲良に続いた。

こらるめんて ( 2015/12/20(日) 23:39 )