第一章
04

こんな時間に帰ってくんの久々だよ...

「ただいま〜」

「あっ翔吾おかえり〜」

そう言いながら玄関まで姉さんがパタパタと走ってくる。


...ん?ちょっと待て?姉さん?

「あれ?母さんは?」


「あーなんかご飯食べに行くって言ってたよ」


なるほどな。
だから姉さんが来たのか。

「じゃあご飯は姉さんが作るの?」

「うん...まぁそうなっちゃうよね...」

...マジか。姉さん料理あんまり得意じゃないよな...


「そうだ!ななみんに連絡してみる?」

「あーそれもいいかもね」

「じゃあちょっと電話してみるね」


あんまり母さんが家にいない事は無いんだけど、いない時は時々こうやって雄也ん家に行って飯食わせてもらってる。
あの家族にはお世話になってるよいつも。

「OKだって!なんか他の人も来てるって言ってたけど誰なんだろ?」

「さぁ...行ってみりゃわかるんじゃね?」

「そうだね〜とりあえず行こっか」


そうして橋本家へ。
歩いて行ける距離だから楽だ。
まぁそうじゃなきゃ行かねぇけど。



■筆者メッセージ
玲香がホントに料理苦手かは分からないですが今回はそういう設定でいくので宜しくお願いします。
ヒロりん ( 2016/02/15(月) 22:15 )