永尾まりや T
テレビ局の個室トイレ。
様式便器に座った横山由依と、彼女のスカートをたくし上げた北原里英がいる。
「由依、スカート捲くっててね。わたし、パンツ脱がすから」
「……里英ちゃん、やけに積極的やね」
「そ、そんなことないよ!由依がどうしてもって言うから、仕方なしにするんだからね」
「ホンマは舐めたかったんちゃうの?」
「ち、違います!!」
本音を言い当てられて言葉に詰まる里英。
ちんこを欲している、はしたない女だとは絶対知られたくない。
「里英ちゃん、素直になったらええやんか。そういえば、さっきからおかしかったもん。ホンマはちんこ舐めたくて舐めたくてしゃーないんやろ?」
「……違うから」
「へー。じゃあ、やっぱ舐めんでええで」
「え?」
「うち、彩ちゃんに舐めてもらうわ」
「ダメだよ!だって、ほら、さっき朱里ちゃんにも叱られてたじゃんか」
「朱里にそんなん言われる筋合いないし。それに彩ちゃんのフェラはめっちゃ気持ちええから」
「……き、北原だって、フェラ上手い…よ」
「ホンマに?」
「ほら、唇だって厚いから気持ちいいんだよ」
「……里英ちゃん、必死やんか。もう正直に言ったほうがええで。由依のちんこ舐めたいですって」
「……ひどいよう」
由依の精神的S攻撃に涙を浮かべる里英。
けど、子宮から燃え上がるように興奮するナニカがある。里英はソレに抗えない。
「ほら里英ちゃん、言って。言わんと舐めさせへんで」
「……ゆ、由依の…舐めさせて……」
「聞こえへんわ。もっとちゃんと言ってや」
ドSな言葉責めに、里英の頬を涙が流れる。
恥ずかしくて死にそうだけど、我慢できないナニカ……。
「……由依のちんこを舐めさせてください」
泣きながら哀願する里英。
そんな彼女の姿を由依はニヤニヤと見ながら、
「ちんこ舐めたいなんて、里英ちゃんは変態さんやなぁ」
と、頭を撫でる。
「里英ちゃんが舐めたい言うなら、しゃーないわ。うちのちんこ好きなだけしゃぶってええで」
「……うん」
ひどく上からの由依の発言が、むしろ気持ちよく感じてしまう里英。残念少女である。
由依のショーツを両手で引き下げると、すでに硬直したちんこが顔を出した。
すぐさま、くんくんと匂いを嗅ぐ里英。残念少女だ。
「里英ちゃん?」
「くんくん」
「なにしとるの?」
「……あんまりイカ臭くないね」
「そんないつも臭いわけやないから」
「だって、前はすっごく臭かったよ」
「あん時はめっちゃオナニーしたあとやったから。ええやんか、臭くないほうが。里英ちゃんだって嫌がってたやん」
「そうだけど……」
あのとき嗅いだくっさい性器を妄想していた里英にとっては残念極まりない。
急にテンションがダダ下がりになった里英は、
「やっぱ舐めるのやめる」
と、立ち上がる。
「え?なんで?」
「なんか、そんな気分じゃなくなったから」
「どゆこと!?さっきまであんなに舐めたがってたのに。高低差ありすぎて、耳キーンなるわ」
「彩ちゃんに舐めてもらって」
「そんな、ちょ、待って」
由依の制止の言葉を無視して個室から出て行く里英。
ひとり取り残されて、自らの勃起ちんこを眺めて途方に暮れる。
「どーゆーことやねん!?」
と、つぶやいた彼女の耳にくすくすと笑い声が聞こえた。
隣りの個室トイレのドアが開いて、
「由依は面白いなぁ」
と、姿を現したメンバーに驚く。
「まりや!?」
とっさにちんこをスカートで隠そうとする由依。
「隠さなくていいよ。知ってるから」
永尾まりやは妖艶な笑みを浮かべて横山由依に近づき、耳元で囁いた。
「わたしがサービスしてあげる」