島崎遥香 T
「ちんこ、やなぁ」
地方握手会の日。
ホテルで朝を迎えた横山由依は、自らの股間に突如生えたちんこに呆然としていた。
朝立ちで雄々しくそそり立つその男性器を見つめて、由依は改めてつぶやく。
「ちんこ、やなぁ」
昨夜ヘンな物でも食べたんかな?
由依は寝起きでまだ回転の足りない脳を駆使して、ぼんやりと考えた。
ええと、ちんこって、何食べたら生えてくるんやっけ?
あれ!?
ちんこって、そーゆーのんかな?
あかんわ。
うまく考えられへん。
考えがまとまらない。
まるで彼女のMCトークのようにまとまらない。
しかし、由依はこんなときの対処法をよく知っている。
トークで困った時は誰かに助けてもらえばいい。
今、ちんこが急に生えた事態も誰かに助けてもらおう。
幸いホテルは二人部屋で、横のベッドにはメンバーが寝ている。
由依は朝立ちちんこ状態で、横に目をやる。
すやすやと眠る天使のような少女がいる。
島崎遥香。
由依にとっては同期で付き合いの長いメンバーである。
「ぱるる」
呼んでみるが返事がない。
「ぱるる」
もう一度呼んでみたが、やはり寝たままだ。
塩対応やなぁ。
などと思いながら、由依は遥香の肩を揺すろうとした。
すると……
「んん……」
遥香が寝返りをした。
仰向けから、由依側に顔を向けて横向きになる。
その際に掛布団からあらわになる脚。
寝巻きの短パンから伸びた白い脚。
ごくり。
思わず生唾を飲む由依。
なんでやろ?
まぶしいわ。
ぱるるの脚がまぶしくて、股間がむずむずするわ。
遥香の真っ白な脚を凝視すると、由依の男性器はさらに硬化していく。
どうしたらええんや?
うち、なんかたまらんわ!
本能が発動する。
手が勝手にちんこをしごき始める。
由依は誰にも教わっていないし、知らない。
にもかかわらず、ちんこをしごく。
それは、男性器を持つ者の本能である。
さらに本能は由依をそそのかす。
さぁ、目の前の美少女の顔にちんこを近づけろ。
さぁ、可愛らしい唇にちんこを当てるんだ。
あかん!
そんなことしたら、あかん!
ぱるるは大事な仲間や。
一緒に頑張ってきた同期や。
寝ている間に、唇にちんこを擦り付けるなんて、したらあかんねん!
あかんねんけど……
欲望。
由依の心を真っ黒な欲望が侵食する。
抗えない。
まるで感情をちんこに乗っ取られたかのように、由依はゆっくりと遥香に近づく。
気持ちええんやろな。
ぱるるの唇、きっと気持ちええんやろな。
うち、もう我慢できんわ……
ぷにゅ
「はふぅ」
ちんこが唇に触れた瞬間に走る快感に由依は声を漏らした。
ぱるるの唇、あかんわ!
気持ち良すぎや!!
欲望に飲み込まれた由依は、ガチガチのちんこで遥香の可憐な唇をねぶり始める。
なんなんこれ!?
わけわからんぐらい、気持ちいい!
夢中で遥香の唇を蹂躙していると、
「んっ!」
唇に違和感を感じて目覚める遥香。
フリーズする由依と目の前の勃起ちんこに驚愕する遥香。
「え!? なに!?」
そして、遥香はそのちんこの持ち主が横山由依であることに気づき、唖然とする。
そんな遥香に対して由依は、
「ぱるる、ごめん!!」
と、放心状態の遥香の頭を掴み、無理やりその口に自らのちんこを突っ込む。
「むぐっ!」
苦しい声を上げる遥香の声を無視して、ちんこを喉奥まで突っこむ。
「ぱるる、気持ちええねんもん!」
「うぐぐぅ!ぐぉあ!!」
「うち、もうあかんっっ!!」
どぴゅりゅりゅりゅりゅっっっ!!
口内射精!
横山由依の人生初のおぞましいほど濃く大量に発射されたザーメンは島崎遥香の口内を溢れるほど満たしたのだった。
こうして、横山由依はちんこを手にしたことで、人としてだいぶクズになってしまった気がする。
しかし、彼女はまだ知らない。
将来待ち構える数々の女難を……。
ちなみに、島崎遥香は口内射精された日の握手会を体調不良で休んだ。
教訓:喘息にザーメンは良くありません。