26話
和哉「分かった、お化け屋敷入ろう」
笑顔で入口に向かう和哉を見て、玲奈は頬を膨らませ、彩は嬉しそうに和哉の後に続く。しばらくすると何度か彩の叫び声がする。その間隔は玲奈の時より短く、思っていた以上に早く二人は出てくる。
和哉「何でもしてくれるんだよな?」
彩「女に二言は無い!」
和哉「じゃあ・・・・・・」
彩は秘かに期待に胸を膨らませるが、和哉は未姫が座るイスの横にあるゾンビのマスクを手に取り、彩に渡す。
未姫「あ〜、それは・・・・・・」
和哉「残り時間はそれを被って、ここでお化けやってもらおうかな。それが終わったら、調理室の片付け、俺の分までやれよ」
和哉が彩にHなことをすると思い、頬を膨らませていた玲奈だったが、彩がやらされることを聞いて、上機嫌になる。
玲奈「会長、一緒に巡回しませんか?」
和哉「松井さんは調理室に戻って仕事」
彩「残念やったな」
巡回と称して和哉とデートしようとした玲奈だったが、その目論見は見事に崩れ、彩に笑われる。
玲奈「会長はどうするの?」
和哉「俺は巡回」
彩「そないなこと言うて」
玲奈「サボるんだ」
玲奈と彩に行動を読まれた和哉は図星だったせいか、僅かながら動揺する。
玲奈「サボるなら、私と一緒に調理室に戻りましょう」
彩に見せつけるように和哉の手を掴むと、玲奈は和哉を調理室に連れていく。
未姫「あの、それ返してもらえますか?」
彩「後で返すからエエやん」
真子「あ、それお兄さんが被ってたマスクだ」
和哉が被ってたと聞いて彩はすぐにマスクを被り、お化け屋敷に入りお化け役をする。和哉は玲奈に調理室で働かされ、彩はお化け役をし、文化祭終了の時を迎える。