8話
玲奈・彩・奈々「んん・・・・・・・・・・・・」
玲奈達三人は、口の中にある不快なシュークリームを吐き出そうと、トイレに向かって走り出す。
「正解は?どうなるんですか?」
和哉「正解はですね・・・」
和哉は手に持っていた一口大のシュークリームを口の中に入れ
和哉「正解は私、岡田和哉でした。皆様、私も生徒会役員ということを、お忘れでしたね」
これには、一瞬呆気にとられた客もブーイングをしていく。
和哉「分かりました、分かりました。皆様、正解ということで、お好きなケーキとご迷惑をお掛けしたので、紅茶をサービスさせていただきます」
ケーキと紅茶がサービスとなると、客からは歓声があがる。
彩「ひどい目に合うたな」
玲奈「ねー、本当においしいシュークリームあったの?」
奈々「お兄ちゃん、ひどい!」
ケーキをサービスされた客とは違い、最悪のシュークリームを食べさせられた玲奈達は、トイレで吐き出し、何とか窮地を脱する。三人は和哉に対して不満を募らせていく。
彩「もー、エエわ!うちらはうちらの仕事しよ」
玲奈「そうだね」
暗号の答えを諦めた三人は校内の巡回をしていく。最初の内は全く異常は無かったが、三十分経った頃、周りにいる生徒は三人を避け、ひそひそ話をしている。一年生の教室の前を通り掛かると
杏奈「何で先輩を虐めるんですか?おばさん!私、奈々先輩のこと見損ないました!」
彩「ちょい待ち、何やねんそれ?」
奈々「杏奈ちゃん、どういうこと?」
杏奈「もうみんな知ってますよ、先輩が生徒会で虐められてるって」
玲奈「さっきから私達が避けられてたのって、そういうことだったんだ」
杏奈が現れ、学園内に流れる噂を告げたあと、玲奈達を非難する。
奈々「杏奈ちゃん、私達はお兄ちゃんを虐めてないから」
杏奈「えっ、そうなんですか・・・・・・奈々先輩が、そう言うなら信じます」
奈々「杏奈ちゃん、ありがとう」
杏奈は一言捨て台詞を言い、教室に入っていく。
杏奈「おばさん、先輩を虐めたら私が許さないから!」
彩「・・・・・・・・・」
杏奈が教室に入ると、玲奈達も巡回を再開する。