7話
巡回が終わり、玲奈達生徒会役員は一度生徒会室に集まる。
玲奈「ねー、暗号解読できた?」
彩「どうなん?」
早く巡回を終わらせた玲奈と彩は、生徒会室に入ってきた潤に暗号を解読できたのか、迫っていく。
潤「忙しくてそんな時間無かった」
まだ解読していないと分かると、玲奈と彩の表情は一気に暗くなる。
奈々「大丈夫ですよ、潤さんは最初から答え知ってますから」
潤「ちょっと奈々ちゃ・・・」
奈々の口を塞ごうとした潤だったが、寒気を感じ、振り返ると
玲奈「アハハハハ、分かってたのに嘘吐いたんだ?」
彩「なぁ、これでシバかれるんとどっちがエエ?」
玲奈と彩が、マジギレ。特に彩は金属バットを持ち、潤に恐怖を与えた。
潤「金属バットってどこから?」
彩「野球部に頼んだら、好きなだけ使うてもエエって言うから借りてきた。松井さんも持ってるで」
玲奈「アハハハハ、これで叩いたら、どうなっちゃうかな?」
金属バットを持つ玲奈と彩に囲まれ、潤は生命の危機を感じる。
「あの、近くでケンカが」
潤「分かった、すぐ行く」
玲奈と彩から逃げるように、潤はケンカを止めに行く。
彩「逃げた!」
玲奈「どうしよ。奈々ちゃんは分からないの?」
奈々「私には分かりません」
潤は玲奈と彩を怖れ、恐らく戻ってこない。自力で解読できない。こうなると
彩「分からんし、暗号作った本人に答え聞こか」
玲奈「そうだね」
玲奈達は再び和哉がいる調理室に行く。
和哉「忙しいと仰ってたのに、意外とお暇なんでしょうか?」
再び現れた玲奈達に、和哉は直ぐ様皮肉を言う。
彩「暗号の答え教えてくれたら、すぐに戻るわ!」
玲奈達が、暗号の答えを知りたがっていると分かると
和哉「皆様、突然ですが、クイズ大会を行います。正解された方にはお好きなケーキをサービスさせていただきます」
突然クイズ大会をやると言う和哉に、玲奈達も10人程の客も驚く。尤も、客は正解すればケーキが貰えると、歓声を上げる。
玲奈「正解したら私達もケーキ貰えるんですか?」
和哉「生徒会の皆様には出題者になっていただきます。お客様にはここにいる生徒会役員の誰がおいしいシュークリームを食べたか、当てていただきます。生徒会役員の皆様はおいしいシュークリームを食べた方に暗号の答えをお教えします」
玲奈・彩・奈々の前には一口大のシュークリームが置かれる。
玲奈「おいしくないシュークリームには、何が入ってますか?」
和哉「ワサビとカラシを半分ずつ入れてます」
玲奈・彩・奈々「・・・・・・・・・・・・」
和哉「お客様の答えは出揃ったみたいですね。山本彩さんに三名様、松井玲奈さんに四名様、岡田奈々さんに三名様ですね。さぁ、一口で食べてください」
三人は、躊躇いながらも、シュークリームを口の中に入れる。