4章
2話
 初回の会議から二週間、秋葉学園は文化祭の準備が着々と進められていく。

和哉「なぁ、この生徒会役員による執事喫茶って何だ?俺は何も聞いてないけど、いつ決めたんだ?」

彩「アンタが会議サボった時や!サボった自分が悪い思うて諦めや!」

奈々「お兄ちゃん、一人で頑張ってね」

和哉「ちょっと待て、一人でってどういうことだよ?しかも喫茶店ってより、レストランだろ!一人でできるか!」

 和哉が見た喫茶店の企画書に軽食は無く、コースメニューが占めていた。

彩「できん、やのうてやってもらうからな。ウチらはみんな、クラスの出し物やらんとアカンし」

玲奈「空いたら手伝いますから、それまでは一人で頑張ってください」

彩「ちょっと松井さん、打合せとちゃうやん」

玲奈「打合せ?何のこと?」

 玲奈は和哉一人に喫茶店をさせるという約束を反古にしようとする。

潤「松井さんはクラスの出し物とアナウンスの仕事があるから無理」

和哉「潤、お前は手伝ってくれるよな?」

潤「手伝いたいけど、俺らはみんな忙しくなりそうだかな〜、多分無理だろうな。いやー、残念だ」

和哉「クソッ、分かったよ、俺一人でやってやるよ!」

 いつもは自分が言っていることを逆に言われ、和哉は拗ねて生徒会室から出ていく。

玲奈「準備くらい手伝っても良いんじゃない?」

彩「そやな、変なことされたら、ウチらが恥ずかしいしな」

潤「じゃあ、準備だけ手伝うってことで」

 和哉一人に任せることに不安を感じた彩達は準備だけ手伝うことにする。

COM ( 2015/10/16(金) 18:50 )