3章
8話
和哉「お前ら、何してるんだ?」

奈々「お兄ちゃんは何で?」

和哉「俺は昼飯」

 和哉は偶然、玲奈達がいる喫茶店に現れる。

玲奈「お昼には早くないですか?」

和哉「もう二時なんだけど。さっさと飯食って戻ろ」

 和哉は玲奈達から離れたカウンターに座り、即注文。あっという間に食べて店から出ていく。

玲奈「あ、会長とお話できなかった」

彩「松井さんはほんの少しだけでも話したやん。また行ってみよ」

玲奈「ズルいよ、私も行く」

奈々「置いていかないでくださいよ」

 三人揃って和哉のあとを追いかけて研究室に向かう。玲奈と彩はお互いに邪魔しあいながら。研究室に着くと、屈強な警備員の男に阻まれる。

「入館証、若しくは、どなたかとのアポイントがおありですか?」

奈々「鈴置教授の研究室に私の兄の岡田和哉が来てると思うのですが・・・」

「岡田奈々さんですか?」

奈々「あ、はい」

「伝言をお預りしてます。『他の方の迷惑になるからもうここには来ないように』とのことです。申し訳ありませんが、お帰りください」

 玲奈達は警備員に追い出され、警備員の後ろにいた受付の女性は、ガッツポーズをしていた。玲奈に脅されたことが相当悔しかったのだろう。

玲奈「変な女と付き合ってるみたいじゃないし、帰ろ?」

彩「そやな。あんな真面目にできるんやったら、ウチの彼氏にしてやってもエエかな」

玲奈「アハハハ、何言ってるのかな〜?会長は私と付き合うの!」

 玲奈と彩は火花を散らしながら帰り

奈々「お兄ちゃんも大変だな〜」

 奈々は和哉の周りを取り巻く女性関係を心配しながら帰っていった。そして、和哉は研究室に籠り夏休みを過ごす。

COM ( 2015/10/14(水) 20:44 )