05
「うわーー」
さきほどのまたまぶしい光に目を開けていられない
ガタンガタンガタン
目を開けるとさっきまで駅のホームで電車を待っていたのに今俺は電車に乗っていた。さきほどまでとは違うスーツに鞄をもって
急いで俺はスマホで日付と時間を見た
「もど……ってる」
確かにその日付は3日前に戻っていて時間もいつも通りの通勤の時間いつもの電車だった
そのままいつも通り降りる駅で降りていく
駅で売られていた新聞もスマホで配信されているニュースも3日前と同じだった
なぜかいつも降りる駅だからなのか自然といつも通りの行動をして会社に向かうことができた
「おはようございます」
「おう、おはよ立花」
エレベーターで同じ部署の山口先輩と一緒になる
この先輩は俺より7個年上で30歳で入社した時からお世話になっていつも仕事を教えてくれ、ミスした時はカバーしてくれる先輩。俺の配属された部署は11人という人数で仕事しているこの春に配属されたのは俺だけだ
「おい、立花」
「はい、鈴木課長」
「これ、資料の整理をやってくれ倉庫にたくさんあるから、ミスしないようにな」
「はい」
この仕事だ俺が3日前にミスした仕事
必要な資料を間違えてしまったこと
ほかの人にとってはミスといって小さいミスだ
でも1年目の俺にとってミスという言葉の衝撃が大きかった
だから今日はこの過去に戻ったことを活かせるあの男の人が言っていた過去に戻れるなら
でも、このミスをしなかったことは俺の未来ではどうなっているんだろう少しだけ未来に期待をしていた。