笑顔が絶えない警察官































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第4章 信じたものは折れない
受傷
「いけぇ!!」
「あいつらを潰すぞ!!」
男達は、俺と村井さんを見て、走ってくる。
村井「鶴木!!」
鶴木「はい!!」
俺は、前に出る。
「くらえ!!」
鶴木「エィシッ!!」
俺は、警棒を振り抜く。
バチン!!
「いってぇ!!」
「死ねぇ!!」
鶴木「エッシィ!!」
バチン!!
「たぁ!!」
警棒の重さと振り抜きで、手首が赤く腫れている。
「おい!1人だぞ!」
「潰せぇ!!!」
鶴木「来いやぁ!!おらぁ!!!!」
声を張り、相手を威嚇する。
男達は、少し怖気付いている。
「へぇ、だったら後ろだ!」
1人の男が俺の横をすり抜けて、村井さんの所に行く。
村井「肩!!こてぇ!!!」
バチッ!バチン!
「あいたっ!!」
見えないくらいの速さで、右肩と右手首を叩いた。
村井さんは、剣道3段の全国大会出場者だ。そう簡単にやられない。
鶴木「おい!さっさと来いや!!」
「くっそ、もっと回り込め!!」
「ほら!早く!!」
鶴木「遅いわぁ!!!」
バチッ!バチッ!バチン!!!
「いっ!」
「いでぇ!!」
「たぁ!!!」
少しずつ無力化させて行く。
あと、7分くらいで応援が来る。
それまで耐える。
「おいおい、これだから素人を使いたくなったんだよ。」
「あ、兄貴?!」
男達の後ろの方から、リーダー格が現れた。
村井「お、お前・・・」
「よぅ、村井。」
鶴木「村井さん、あれ・・・」
村井「俺が追っていた組の組長だ。」
組長「久しいな。あれ?あの巡査部長さんじゃなくて、若いのと組んでいるんだな。」
村井「て、てめぇ。」
組長「おい、お前らは、応援のパトカーを混乱させろ。いいな?」
「「「へい!!」」」
男達は、ぞろぞろと走り出す。
村井「絶対捕まえる。」
村井さんは、走り出した。
鶴木「む、村井さん!!」
組長「それだよ。村井!!」
ガキン!!
組長は、刀を出してきた。
村井「てめぇを捕まえて、あの人の無念を晴らすんだよ!!」
組長「それが、できればいいけどな!」
キン!キン!ガキン!
鶴木「・・・」
俺は、組長の背後を取るようにゆっくり回り込む。
村井「その刀を捨てろ!!」
組長「無理な命令だな!!」
ガキン!
今だ!
鶴木「その刀を捨てろ!!」
少し距離があるが、駆け足でなんとかいける!
ブ〜ン!
鶴木「え?」
右からエンジン音が聞こえた。
車がものすごいスピードでこっちに来る。
村井「つ、鶴木!!!」
キン!!
タッ!タッ!タッ!ドン!!
鶴木「うわぁ!」
ドーン!
村井「ぐわぁ!!!」
鶴木「む、村井さん!!」
ゴロゴロ!!
組長「はっはっは!無様だな!村井!!」

満腹定食 ( 2022/05/14(土) 17:23 )