笑顔が絶えない警察官































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第4章 信じたものは折れない
逃亡
鶴木「村井さん、どうでしたか?」
村井「すまん、無理だった。」
鶴木「やっぱりか〜。」
村井さんは、捜査本部の書類を目を通そうとしたが、無理だったらしい。
鶴木「どうします?」
村井「もう一回、現場を見て考えるか。」
鶴木「わかりました。」
〜〜〜〜
鶴木「ん〜、なんかわかりましたか?」
村井「ここに来て、分かったとでも?」
鶴木「すんません。」
俺と村井さんは、現場を見ている。
2つの現場の共通点を探して、どうにか組織の尻尾を掴みたい。
鶴木「あれ?そういえば・・・」
村井「どうした?」
鶴木「1番目の現場の遺体って、注射器ですよね?」
村井「えっとな・・・そうだな。注射器だな。」
鶴木「2番目は、炙り出すよね。」
村井「そうだな。何が言いたい?」
鶴木「3番目は、ストローでもっと大掛かりにするってことは、ありえますか?」
村井「それは・・・ありえるのか?」
鶴木「わからないっすけど、そんな気がするっす・・・」
Prrr
鶴木「はい、鶴木で・・・」
『鶴木さん!来てください!!』
鶴木「え?!さくら?!」
さくら『早く!!』
村井「おい!早く行くぞ!!」
〜〜〜〜
キキィー!
鶴木「さくら!!」
さくら「鶴木さん!!」
俺と村井さんは、さくらから電話を受け、現場に急行した。
鶴木「どうした?!」
さくら「あ、あれ・・・」
さくらが指差した方向に、歩き方が儘ならない男がいた。
目も逝っている。
俺は、警棒をいつでも出せる状態にして男に近づく。
村井「他のメンバーは?」
さくら「まだ居ません・・・」
俺と男の距離が、2mに達したくらいに・・・
鶴木「すいません、お話し・・・」
「う、あぁ・・・」
男は、力のない声を出して倒れた。
鶴木「お、おい!!こちら、鶴木!こちら、鶴木!!至急、救急車を呼ばれたし!!」
俺は、周りを確認していると・・・
村井「鶴木!!伏せろ!!」
鶴木「えっ?!」
村井さんが、俺に覆いかぶさった。
ギューン!!
村井「いっ!!」
鶴木「村井さん!!」
村井さんの左肩を掠めた。
俺は、村井さんの状態を見ようとするが
村井「おい!鶴木!追いかけろ!!」
鶴木「は、はい!!」
俺は、撃たれた方向に走る。
しかし・・・
鶴木「く、くっそ!!」
狙撃犯は逃亡していた。

満腹定食 ( 2022/05/07(土) 16:23 )