笑顔が絶えない警察官































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第3章 鶴木と乃木坂
お節介
鶴木「はぁ〜、ねむ。」
村井「おい、しっかりしろ。今日は夜勤だぞ。」
鶴木「わかってますよ。」
昼間にかけて眠い時間帯の勤務は、少し嫌だ。
寝たら怒られるし、これから犯罪が増えていく傾向にある。
対処するのは面倒だが、やるしかない。
「す、すいません・・・」
鶴木「ん?どうしましたか?」
女子高校生が、泣きそうな顔をして入ってきた。
「財布取られちゃいました・・・」
村井「スリかよ。さっき?」
「はい・・・」
鶴木「マジか〜、何が入ってたの?」
「14000円くらいと定期とポイントカード、学生証です・・・」
村井「じゃ、改札出て、すぐくらいにすられているな。」
「・・・どうしよう・・・」
村井「鶴木、お前防犯カメラを見てこい。俺は、応援を要請する。」
鶴木「わかりました。」
俺は、交番出て駅近くの防犯カメラを見にいく。
鶴木「・・・」
(・・・どうしよう・・・)
〜〜〜〜
鶴木「ただいま、戻りました。」
村井「どうだ?」
鶴木「すられた瞬間の映像が、コンビニの防犯カメラにありました。」
村井「そうか、大胆に犯行に及んだな。」
鶴木「相当ですね。応援は?」
村井「さっき話して、5分後くらいだな。早速報告して、そっちに向かってもらうか。」
鶴木「そうっすか。映像は、確保してもらってますから、向かってもらいしましょう。」
村井「そうだな。」
鶴木「あ、調書・・・」
村井「今回は、俺がやる。ちょっと待ってろ。」
鶴木「はい、わかりました。」
村井さんは、奥の部屋に行く。
「・・・」
鶴木「ねぇ、お嬢ちゃん。」
「はい?」
鶴木「これ、少ないけど使って。」
俺は、14000円を渡す。
「え、い、いらないです。」
鶴木「財布が、いつ返ってくるかわからないから、持っといて。そのまま使って。」
「い、いや・・・」
鶴木「気にしなくていいから。俺、金は持っているから。」
「は、はい・・・」
村井「ほら、調書を書くぞ。」
鶴木「は〜い。」
ーーーー
2日後
村井「あっさり捕まったな。」
鶴木「そうっすね。」
スリ犯は、ネットカフェにいたそうだ。
それも常習犯で、この間まで刑務所にいたらしい。
なんて野郎だ。
財布は、昨日に持ち主に返ったそうだ。
けど、金はすっきり抜かれていたそうだ。
村井「治安良くならねぇーかな。」
鶴木「難しいっすね。」
「あの!」
鶴木「ん?あ、嬢・・・」
金川「じゃん!!来たよ!!」
鶴木「はぁ?なんで?!」
金川「ほら、柚菜。」
「うん!柴田柚菜です!乃木坂46の4期生です!!」
鶴木「あ、そう言うことか・・・」
村井「あ、そういえばそうだったな。で、用件は?」
柴田「はい!お礼です!」
鶴木「え?なになに?」
紙袋をもらう。
金川「フルーツ大福だよ!」
村井「あれ?俺には?」
柴田「鶴木さんが、お金をくれたので!」
村井「鶴木、いつの間に・・・」
鶴木「ヒュ〜・・・」
村井「はぁ〜、たく。それよりすられないようにしろよ。」
柴田「はい!」
金川「それじゃ、またね〜!」
鶴木「職場に来るな。」
2人は、どこかへ向かう。
その夜、デザートとしてフルーツ大福を食べた。

満腹定食 ( 2022/03/30(水) 14:20 )