笑顔が絶えない警察官































小説トップ
第30章 はぶられ者
断捨離
鶴木「・・・」
さくら「・・・」
さくらが休みの日だが、雨なので部屋でゴロゴロしている。
まぁ、日課だな。
さくら「ねぇ。」
鶴木「ん?」
さくら「段ボールいっぱいあったけど、何かするの?」
鶴木「いや〜、断捨離や。」
さくら「そんなに捨てる物あったの?」
鶴木「そうやな。服も新しくしたから、その分捨てるねん。」
さくら「そういえば、そうだったね。」
捨てるのは本当だが、荷造りをしているのはまだ隠せそうだな。
鶴木「・・・」
ギュッ!
さくら「どうしたの?」
鶴木「ん〜、なんとなく抱きしめたくなった。」
さくら「嫌なことあった?」
鶴木「全然、たまたまや。」
さくら「じゃ、私も抱きつくね。」
鶴木「うん。」
離れたくない、だが、これが俺の宿命だ。
ーーーー
次の日
鶴木「すいません、休みの日に時間を取ってしまって・・・」
「いえいえ、こちらも平日にお休みもらっているので、大丈夫です。では、書いていただく書類がいくつかありまして・・・」
鶴木「印鑑はどうですか?」
「必要ですね。持ってきているってことで、お話進めますね。」
鶴木「わかりました。」
寮の担当の不動屋さんと話している。
あと少しで退室するため、色々書類を書かなければならない。
ちなみに、坂道メンバーがいない日に指定したため、休日に出向いてもらっている。
感謝しかない。
「では、こちらから書いてください。」
鶴木「わかりました。」
〜〜〜〜
「これで、終わりました。」
鶴木「すいません。ありがとうございます。」
「いえいえ、それより本当にいいんですか?」
鶴木「坂道メンバーに所在を明かさずに出て行くのですか?」
「そうです。あの子・・・」
鶴木「自分勝手なのはわかっています。けど、これ以上俺のわがままに付き合わされないです。すいませんが・・・」
「わかりました。私からは何も言いません。これからも頑張ってください。」
鶴木「すいません、ありがとうございます。」
これ以上は、俺のわがままである。
もう巻き込みたくない。

満腹定食 ( 2023/05/27(土) 20:54 )