終焉(おわり)
鶴木「はぁ、はぁ、はぁ。こ、小坂・・・さん・・・」
小坂「つ、鶴木さん・・・」
手を伸ばす。
「動くな!この女がどうなっでいいのか?!」
鶴木「・・・っ!」
「や、やめて!」
この声は・・・
宮田「離して!!」
鶴木「み、宮田さん・・・」
宮田「鶴木さん!」
ジャキッ!
「この女も同様だ!動くなよ!!」
鶴木「はぁ、はぁ、はぁ。」
やばい、もう限界が来てる。
鶴木「くっ。」
ジャパン!
宮田「鶴木さん!」
鶴木「う、うぅ・・・」
やばい、このまま・・・
「ふ、虫の息だな。だったら、終わらせるか。」
小坂「や、やめて!!」
宮田「撃たないで!!」
「死ね。」
引き金に指がかかる。
鶴木「く・・・」
ビュン!ガタン!
「いた!!」
「な、なんだ!!」
助けが来た?
「鶴木!!」
「鶴木君!!」
その声は・・・
鶴木「か、亀山さん、杉下さん・・・」
「おい!そいつらを捕えろ!!!」
刑事や機動隊が一斉に入ってきた。
鶴木「た、助かった・・・」
バシャン、ブクブク・・・
ーーーー
鶴木「ん、ん・・・」
真っ白な天井、繋がれた点滴・・・
鶴木「病院か・・・」
杉下「その通りです。」
鶴木「杉下さん・・・」
杉下「またやりましたね。」
鶴木「はい・・・」
杉下「死ぬつもりでしたか?」
鶴木「・・・」
顔を背ける。
杉下「本当に君は、バカですね。褒めたものじゃありませんが、君もおかげで事件が解決しました。」
鶴木「そうですか。」
杉下「はい。」
淡々と会話が進んでいく。
終わったんだと・・・
杉下「それと。」
鶴木「ん?」
杉下「退院すれば、監察官が呼んでいますので、それだけは頭に入れておいてください。」
鶴木「・・・はい。」
たぶん、終わった。