笑顔が絶えない警察官































小説トップ
第25章 立ち上がる心
ただ1人
シュルシュル
鶴木「い、いって。」
包帯を解いたが、まだ火傷が痛む。
皮はまだ捲れているから、完治はまだまだ先だな。
鶴木「頭は・・・」
鏡で頭の傷を見てるが、完治していない。
まだ包帯が必要だ。
鶴木「はぁ・・・」
ーーーー
昨日
Prrrr
[杉下右京]
鶴木「お疲れ様です、鶴木です。」
杉下『お疲れ様です。杉下です。ところで、傷の治りはどうですか?』
鶴木「完治はしていません。」
杉下『ならほど。では、まだ休んでください。いいですね?』
鶴木「わ、わかりました・・・」
杉下『では、失礼。』
ーーーー
鶴木「はぁ〜。」
やっぱり、怒っているんだな・・・
〜〜〜〜
特命係side
亀山「右京さん、どうしますか?」
杉下「こればかりは、なんとも言えません。」
警視庁内に嫌な雰囲気が流れている。
自衛隊も対応しようとしたが、ヘリが次々と撃墜されてしまったと噂が流れてきた。
戦闘機を使用と考えているが、日本で戦争をすることになると総理大臣が止めたとも噂されている。
亀山「つまり、我々警察で対応することになるんですよね?」
杉下「ですけど、我々には対応するものがありません。」
パトなっちんは全機使用不可。
ヘリはあるが、武器はなし。
亀山「パトなっちんが、復活しても早くて2週間かかるって・・・」
杉下「今のところは、打つ手なしですね。」
「そこ!!こそこそ話して・・・って!特命係!!」
亀山「あ、ばれちゃましたね。」
杉下「亀山くん、君のせいです。」
亀山「お、俺ですか?!」
「早く出て行け!!」
「はぁー、別にいい。この話はなしになるんだから。」
前にいる上層部の人間は、ほぼ諦めているようだった。
「ですが、あれを使えば、もしかしたら勝てるかも・・・」
「旧式に何ができる。前回のパトなっちんの暴走を止めたのはたまたまじゃないか。」
亀山「なんの話ですかね?」
杉下「この資料にあることじゃないですか?」
亀山「どれどれ?」
その資料には・・・
亀山「98式AV イングラム1号機?」
杉下「通称、パトレイバーですね。これで対抗するって会議でしたか。いや〜、今は誰も扱える人間がいないと思いますがね。」
亀山「じゃ、無理じゃないですか?」
杉下「そうですね。今から操縦士を見つけるのは・・・」
杉下が口を止める。
亀山「う、右京さん?どうしたんですか?」
杉下「亀山くん、僕はとんでもないことを忘れていました。」
亀山「な、何がですか?」
杉下「1人だけ、パトレイバーを操縦できる人間がいます。」
亀山「ほ、本当ですか?!そ、そいつはどこにいるんですか?!」
杉下「昨日、僕が電話した人間です。」
亀山「え、ま、まさか?!」
杉下「そうです、鶴木君です。」
〜〜〜〜
鶴木「でぃっくしゅん!」

満腹定食 ( 2023/04/08(土) 23:37 )