笑顔が絶えない警察官































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第25章 立ち上がる心
見えない信用(もの)
〇〇病院
亀山「はぁ、はぁ、はぁ!」
看護師「ち、ちょっと!病院で走らないでください!!!」
ガララッ!
亀山「鶴木!!」
鶴木「か、亀山さん・・・」
頭や首に包帯が巻かれている。
杉下「怪我は?」
鶴木「火傷と頭の切り傷だけです。」
奇跡的にあの爆発から軽傷で済んだ。
だが、パトなっちんは大破して大楯も焼けて曲がっていた。
俺は、爆発後に意識が飛び記憶がない。
鶴木「すいません。」
亀山「すいませんじゃねぇーよ。お前、何をしたかわかっているのか?」
鶴木「・・・」
勝手にパトなっちんに乗って大破させた。
それで、ヘリを逃した。
杉下「わかっていますよね?ことの重大性を。」
鶴木「・・・」
杉下「正直、君にはがっかりしています。色々と成長している部分が出てきていたのに、この行動で台無しです。」
鶴木「・・・」
杉下「特命係の部屋で留守番を頼んだ理由も分からなかったのですか?」
鶴木「すいません、わかりません。」
杉下「君が残っておくことで、伊丹さん芹澤さんが情報を持ってくるかもしれないからです。実際に角田課長から君が出て行った後に、3人が入ってきたのを見ています。」
鶴木「・・・」
杉下「有給を取って、少し頭を冷やしなさい。いいですね?」
鶴木「で、でも!」
杉下「命令です。いいですね。」
鶴木「はい・・・」
杉下「では、僕は外に出ます。亀山くん、言いたいことがあるならどうぞ。」
亀山「わ、わかりました・・・」
鶴木「・・・」
杉下さんは、病室から出ていく。
亀山「鶴木、俺も最初は身体で動いてた人間だからよ、だけど、組織の一員ってことを忘れるな?いいな?」
鶴木「はい・・・」
亀山「じゃ、俺も帰るわ。」
鶴木「わかりました。」
亀山さんも帰っていく。
鶴木「はぁ〜。」
俺は、頭を抱える。
特命係として色々と学ばせてもらっていたのに、水の泡だ。
〜〜〜〜
特命係side
亀山「つ、鶴木、大丈夫です・・・」
杉下「大丈夫ですけど、いかんせん駄目な行動しました。とりあえず、休んでもらって頭を冷やしてもらいましょう。」
亀山「い、いいんですか?それで?」
杉下「はい、君も知っていますよね?鶴木くんは折れないって。」
亀山「確かに・・」
杉下「では、戻りますよ。」
亀山「わかりました!」
2人はどこかへ向かう。

満腹定食 ( 2023/04/01(土) 22:12 )