笑顔が絶えない警察官































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第25章 立ち上がる心
窓際部署
亀山「はぁ〜、俺たちもパトロールに駆り出されるとは・・・」
杉下「仕方ありません。日本の治安を守るためです。」
鶴木「ですけど、外国人を徹底的に調べろって無茶ですよ。」
上からの命令で、街にある外国人を調べて、犯罪に繋がりそうなものがあれば、徹底的に追求するべきと言われた。
外国人10人くらいに声をかけたが、怪しいやつはいなかった。
亀山さんも行き当たりばったりで、声をかけまくっているが捕まっていない。
杉下さんは、周りをじっくり見渡している。
杉下「亀山くん、君のやり方はあまり良くないですね。それじゃ、見落としてばっかりですよ。」
亀山「え?!そんなこと言います?結構いい線いっていると思いますけど?!」
杉下「全然ですね。鶴木くんの方が、余程いいですよ。」
鶴木「お、俺ですか?!」
杉下「そうです。鶴木くんの方が考えて声を掛けていますね。それでは、次の場所にいきましょう。」
亀山「腑に落ちん・・・」
〜〜〜〜
鶴木「ただいま〜。」
さくら「おかえり。」
早川「ご飯、できてるで!!」
金川「いい匂いでしょ!!」
鶴木「カレーか。いい匂いだな。先、飯食うわ。」
さくら「着替えなくていいの?」
鶴木「上だけ着替えるわ。」
今日の晩飯は、バターチキンカレーだ。
めちゃくちゃいい匂いがしている。
鶴木「いただきます。」
ハグッ!
鶴木「うんま。」
早川「美味しいー!」
鶴木「自画自賛かよ。」
金川「だって美味しいんだもん。」
鶴木「はいはい。」
さくら「ラッシーあるけど、飲む?」
鶴木「飲む。」
さくら「ちょっと待っててね。」
さくらは、冷蔵庫に向かう。
早川「鶴木君、残業とかないん?」
鶴木「全然、定時退社やけど?」
金川「最近、やばいじゃん?」
鶴木「そうだけど、俺の場所は窓際だからそこまでじゃないんやわ。」
早川「そうなんや〜。けど、いっぱい警察官の人回ってるやん?」
鶴木「普通に仕事していればな。俺は、警察内でも危ない人間扱いだからな。」
金川「あ、そうだった。」
鶴木「おい。」
さくら「はい、ラッシー。」
鶴木「ありがとう。」
俺が警戒態勢の中に入れるのは、まだまだ先だな。

満腹定食 ( 2023/03/26(日) 19:52 )