笑顔が絶えない警察官































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第2章 生活の差
親子共々
病室side
母「お父さん、どうしたの?」
父「いや、裕太が多めに振り込んできたから、自分のために使えって電話で言ったんやけど・・・」
母「あれやろ、裕太は私のために使えって言ったんやろ?」
父「そ、そうやねん・・・」
母「ほんま、貴方の子やね。」
父「こういうところは、似てほしくなかったんやけどな・・・」
母「無理やわ。私たちの子やもん。」
父「そうやな。」
2人は、病室の空を眺める。
〜〜〜〜
鶴木「でぃっくしゅん!」
金川「わぁ?!」
鶴木「あ、ごめん。」
さくら「はい、ティッシュ。」
鶴木「すまん。」
俺は、鼻をかむ。
これから押上の街を歩く。
少し行きたい所があり、さくらにお願いして向かっている。
早川「なぁ、どこに向かっているん?」
鶴木「神社。」
矢久保「なんで?」
鶴木「かーちゃんのためや。あ、着いたで。」
着いた神社は、牛嶋神社。
ここに来たかった。
賀喜「東京に来て、神社に来たの初めてかも。」
鶴木「いらんかったら、鳥居の前で待っといてもええで。」
さくら「私は、行く。」
矢久保「さくが言うなら!」
早川「私も!!」
金川「私も!!」
賀喜「・・・私も。」
鶴木「全員やな。」
俺は賽銭を入れて、2礼2拍手1礼をする。
そのあと、向かうのは・・・
鶴木「目的は、ここやで。」
早川「牛さんや!」
俺の目的は、この撫牛。
身体の悪い所を撫でると治ると言われている。
俺は、目を瞑って牛の腹を撫でる。
かーちゃんは、大腸癌や。
なんとかここで、耐えてほしい。
鶴木「ん?」
手の甲が、温かい。
瞼を開けると・・・
鶴木「え?さくら?」
さくら「お母さん、よくなるといいね。」
鶴木「い、いや、俺の・・・」
さくら「私は、悪い所ないから、その分を鶴木君のお母さんに使いたいの。」
鶴木「い、いら・・・」
早川「私も撫でる!」
矢久保「さくの手を触るのは私だよ!!」
賀喜「矢久保?!」
金川「じゃ、私は・・・」
早川「やんちゃんは、頭か口やろ?」
金川「聖来っ!!」
鶴木「はっはっは。」
俺は、いい奴らと出会えたようだ。

満腹定食 ( 2022/03/29(火) 19:25 )