笑顔が絶えない警察官































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第22章 走り過ぎる年末年始
意地っ張り
ゴクッ!ゴクッ!
さくら父「いい飲みっぷりだな。」
クイッ!クイッ!
鶴木「ぷはぁっ!うんま。ゲフッ!」
やばい、めちゃくちゃきてる。
日本酒をロックグラスで5杯飲んでいる。
そろそろ限界だ。
衛藤さんの家で飲んだおかげで少しは強くなっている。
けど、日本酒は匂いと味がきつい・・・
さくら父「まだあるぞ。」
鶴木「い、いただきます。」
コプ、コプ、コプ
ゴクッ!ゴクッ!
鶴木「ぐぅ。」
吐き気が・・・
まずい・・・
鶴木「っん!」
さくら父「まだいけるか?」
鶴木「は、はい・・・」
〜〜〜〜
さくらside
オロロロロ!オロロロロ!
さくら「だ、大丈夫?」
鶴木「だ、大丈・・・オロロ!」
日本酒を飲み過ぎて、吐いちゃった。
お酒強くないのに、無理して飲んで・・・
さくら「はぁ〜、お父さんも何考えているのよ。」
リビングを見ると、お父さんは口を半分開けて寝ている。
さくら「はぁ〜、気分が良くなったらでいいから水飲んでね。」
鶴木「お、おぅ・・・」
力無い返事が戻ってくる。
さくら母「鶴木君は?」
さくら「まだかかりそう。」
さくら母「そう・・・お父さんは、ここで寝てもらうから、鶴木君は、さくらの部屋で寝なさい。」
さくら「わかった。けど、お父さんさ、なんでこんなことをしたの?」
さくら母「私とラインしてた時に、どんな男の人か見極めたいってね。それで、今日見たら、台所で・・・」
さくら父『いい男だな。色んな人間を見てきたが、あれはいい警察官になるぞ。』
さくら母「だって、それで、お父さんもそんなお酒強くないのに、どこまで耐えれるのかって、勝手に始めちゃって・・・」
さくら「お父さん・・・」
さくら父「スゥー、スゥー。」
ジャ〜!
鶴木「す、すいません、み、水・・・」
さくら母「ちょっとまっててね。はい。」
鶴木「ありがとうございます。」
ゴクッ!
鶴木「はぁ〜。」
さくら母「今日は、酔いが回っているから、先に寝なさい。明日の朝、シャワー浴びていいからね。」
鶴木「あ、ありがとうございます・・・」
さくら母「さくら、一緒に行きなさい。」
さくら「うん、おやすみ。」
そのまま、鶴木君と私の部屋に向かう。
さくら母「何年振りかしらね、あなたが意地っ張りなところを見せたのは・・・」

満腹定食 ( 2023/01/06(金) 20:11 )