笑顔が絶えない警察官































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第22章 走り過ぎる年末年始
鋭い視線
杉下「鶴木君、クリスマスの予定はありますか?」
鶴木「あります。」
亀山「早いな、おい。」
鶴木「い、いや〜、だって・・・」
さくらと過ごす予定である。
クリスマスの夜から次の日の昼まで仕事ないから、一緒に過ごされる。
たぶん今年が最後になるかもしれないから、今年はやっとくべきだと思った。
杉下「仕方ありません。鶴木君には、大切な人がいますからね。」
亀山「あ、そういえばそうでしたね。あの、遠藤さくらって子だよな?」
鶴木「そうです。」
杉下「昨年までは、クリスマスも勤務していたと思いますから、今年が初めて過ごすんですよね?」
鶴木「ご、ご名答・・・」
亀山「お?そうなのか?なら、盛大にやるべきだな。」
鶴木「う、うっす・・・」
ベテラン2人、遊ばれている・・・
恋愛なんてしたことなった俺は、クリスマスを過ごすなんて・・・
杉下「では、亀山君と僕はいつものお店に行くことは決まりですね。」
亀山「そうですね。クリスマスの日に、あいつの飯を食うのは真っ平ごめんですからね。」
亀山さんは、結婚生活が長い。
そのため愚痴も多いけど、その時の顔は嬉しそうにしている。
角田「暇か?」
鶴木「暇です。角田課長〜、仕事ください。」
角田「そうしてやりたいのは山々だが、なかなかなくてな〜。」
角田課長は、いつも通りにコーヒーを淹れに来た。
角田「そういえば、鶴木。お前、クリスマスの予定とかあるのか?」
鶴木「あります。」
角田「ほほぅ〜。若いのはいいよな〜。」
そう言ってた瞬間、スーツ姿の職員たちが俺を睨みつけて来た。
角田「警察署内で、殺人はないと思うけど、夜道に気をつけろよ。」
鶴木「え、えぇ・・・杉・・・」
杉下「すいません。僕には、どうすることもできません。」
鶴木「亀・・・」
亀山「悪いが、俺もだ。」
鶴木「そ、そんな〜。」
こりゃ、最悪だ〜。

満腹定食 ( 2023/01/01(日) 18:51 )