笑顔が絶えない警察官































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第19章 個性爆発
誰よりも?
「えい!」
バシッ!
「あぁ〜、飛べない〜。」
走り高跳び。
女子は、あんまり飛べないイメージがある。
俺も学年で飛べていた方だが、今は飛べるかどうかわからない。
「やった!!飛べた!!」
「中西飛べるの〜!」
「出来のないのだよ。」
おっと?
鶴木「おい、お前。」
「え?私?」
鶴木「決めつけるな。やってみろ。自信なんて後からついてくるんだからよ。」
「・・・はい。」
鶴木「よし、やれ。」
タッ!タッ!タッ!バン!
バーを蹴った。
「・・・」
鶴木「下向くな。挑戦したことに意味があるんだよ。やらなきゃわからないこともあるだろ。そう言うことだ。」
「ありがとうございます。」
「・・・」
鶴木「ん?」
俺の後ろに小さい女子がいた。
鶴木「どうした?」
「あの・・・喝をください。」
鶴木「・・・はぁ?」
う、嘘だろ?
鶴木「俺に?」
「はい、茉央や菅原もいい結果出てるもん。」
チラッと見る。
五百城「へへ。」
菅原「へへ。」
にやけている。
「あの、いいですか?飛べる気が・・・」
鶴木「甘えるな。」
「え?」
鶴木「俺に喝をもらってから飛べると思ったら、大間違いだ。最後にものを言うのは、ここだ。」
俺の左胸を叩く。
「・・・」
鶴木「90%とは自分の力だ。残り10%は、応援。それを超えたら、人間はダメになる。ほら、行け。」
「・・・はい!」
顔が前に向いた。
タッ!タッ!タッ!
「えい!」
鶴木「おぉ〜。」
飛べた。
「やった!やった!」
マットの上で飛び跳ねている。
鶴木「やるじゃねーか。」
「ありがとう!!」
なんか動きが華麗だな。
「裕太さん!ありがとう!!」
嬉しいからかずっと飛び跳ねている。
五百城・菅原「・・・」
睨んでいる。
鶴木「睨んでも何も出ないぞ。ちなみにお前もな。」
「お前じゃないです。私は、川崎さくらって言います。」
鶴木「知るか。ほら、次の競技に行け。」

満腹定食 ( 2022/12/14(水) 19:52 )