笑顔が絶えない警察官































小説トップ
第16章 銃口は誰に向ける?
救世主
鶴木「お前に殺されようが、保乃さんに殺されようがどうだっていい。俺の命で救われる命があるなら、この命を捧げる。それが俺、警察官の使命であり義務や。俺が死んでも、他の警察官がお前を捕まえる。それまで首を洗っておけ。クズ野郎が!!」
犯人「てめぇ、言いたいことはそれだけか?」
鶴木「あぁ、これだけだ。あの世に行ったら、呪ってやるからな。」
犯人「せいぜい言ってろ。国の犬がっ!」
保乃「きゃっ!!」
保乃さんの銃を奪い取り、俺に銃口を向ける。
犯人「死ねっ!!」
俺は、目を瞑る。
あぁ〜、死ぬんか・・・
かーちゃん、ごめん。
そっちに行くからな。
「させっかよ!!!」
犯人「うおっ!!」
バンッ!カン!
鶴木「はぁ?」
目を開けるとスカジャンを来た人がいた。
「おい!青年!よく言ったぞ!こっからは、俺が片付けてやるからよ!」
犯人「いてて!!離せ!!」
「話すかよ!!」
鶴木「だ、誰や?」
「亀山君!しっかりと制圧してください!」
「わかってますよ!右京さん!!」
鶴木「え?」
スーツを着た紳士みたいな人が後ろにいた。
「僕は、自分の命を捨てて人を助けるのはあまり関心しませんが、芯が通ってていいと思います。その信念だけは、曲げないでください。」
鶴木「あ、ありがとうございます。あ、そうだ。菅井さん!保乃さん!!」
菅井「つ、鶴木君・・・」
保乃「あ、あぁ、助かった。」
犯人が捕まり、全員助かった。
鶴木「え、あ、すいません。お名前を聞いてもいいですか?」
「いいですよ。僕は、警視庁特命係の杉下右京です。階級は、警部です。あちらは、嘱託職員の亀山薫君です。」
鶴木「け、警部・・・ほ、本部の課長?!!し、失礼致しました!自分、新橋駅前交番勤務の鶴木裕太です!!」
杉下「これは、これは、元気がいいですね。」
亀山「右京さん!!応援は、まだっすか?!!」
〜〜〜〜
ウ〜!ウ〜!ウ〜!
「ばっかもん!!すぐに上司に知らせるべきだろうが!!」
鶴木「す、すいません・・・」
雷を受けている。
まぁ、俺が悪いから何も言えない。
「嘱託職員の亀山〜!!」
亀山「なんだよ、伊丹!!」
あちらは、バチバチにやっている。
杉下「それより、あちらのお嬢さん2人から連れて行ってください。少し心に傷を負っていると思うので。」
「たく、行くぞ。」
「は、はい!先輩!」
「じゃ、私の役目ですね!」
「お前は出しゃばるな!」
鶴木「・・・」
「聞いているのか?!」
鶴木「す、すいません!!」
「お前の処分は、上層部が決まるからそれまで通常勤務をしておけ!!いいな!!」
鶴木「は、はい・・・」
俺は、どうなるんだろうな。
ーーーー
3日後
岡田「バカもん。と言っておく。」
鶴木「すいません。」
岡田「組織としては、1番ダメなことをしたな。言ってあるだろ?報連相って。」
鶴木「すいません。怠りました。」
岡田「まぁ、現場で散々怒られていると思うから、これだけにしておく。」
鶴木「はい。」
岡田「早くて8月に異動が発表されると思うから、それまで通常で働くように。」
鶴木「わかりました。」
日垣「ど阿呆だな。」
鶴木「す、すいません。」
日垣「まぁ、俺も人のこと言えないけどな。」
岡田「後輩を止めるのは?」
日垣「先輩の勤めです。すいません。」
岡田「さぁ、ここからは、日垣君の時間ですよ。」
日垣「え、えぇ・・・」
大西「あ、鶴木君、今からパトロールに行きましょう。」
鶴木「あ、はい。」
俺と大西さんが出て行った後、聞いたこともない声が交番から聞こえたと、近くでお店をする人から聞いた。
日垣さんは、そのあとずっと涙目で仕事をしていた。

満腹定食 ( 2022/11/19(土) 20:11 )