笑顔が絶えない警察官































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第16章 銃口は誰に向ける?
凶悪事件発生
バーン!
花火とは違い、大きい音が鳴る。
「おい!向こうだ!」
「あ、あいつ!待て!!」
怪しい人物が廃工場から出ていく。
「ど、どうする?!」
「お前は無線で情報を伝えろ!俺は、中に入る!!」
「は、はい!!こ、こちら〇〇!廃工場から逃走した人物を発見!!服装は・・・」
上司と見られる警察官が、廃工場に入る。
一見怪しいところはない。
「ん、ん?」
人の足が見える。
ゆっくり、ゆっくりと近づく。
「・・・っ!!お、おわぁ!!!」
大声を出してしまう。
「だ、大丈夫ですか?!!」
情報を伝え終えた後輩が来る。
「こ、これは・・・」
そこには、心臓を撃ち抜かれた遺体が寝転がっていた。
ーーーー
『昨日未明、〇〇区にある廃工場に銃殺された遺体が発見されました。発見したのは警察官で・・・』
鶴木「うわ〜、マジかよ。」
さくら「どうしたの?」
鶴木「ん?東京にいる警察官がピリピリし始める・・・」
さくら「どうし・・・え?殺人事件?」
鶴木「あぁ、署に行きたくねぇー。」
犯人は捕まっていないし、しかも銃を持って逃走している。
たぶん刑事課の人たちはピリピリしている。
その影響で、警察署全体がピリピリすると思う。
鶴木「明日、マジでやだ。」
さくら「そんなこと言っていたら、誰も守れないよ。」
鶴木「わかってる〜。けどな〜。」
たぶんパトロール強化と職務質問も積極的にしろという命令が下されるんだろうな。
ーーーー
次の日
「えぇ〜、昨日のニュースを見ていると思いますが、パトロール強化と職務質問をしていくようにしてください。怪しいと思った人物は、持ち物検査までするように。」
鶴木「・・・」
ですよね〜。
地域のトップが命令をしてきた。
たぶん本部が、都内の警察署に鬼の形相で命令をしてきたのだろう。
トップの顔が、めちゃくちゃ怖い。
鶴木「はぁ〜。」
日垣「溜息をするな。」
鶴木「いって。」
日垣が小突いてきた。
怖いけど、やるしかねぇーんだろうな。

満腹定食 ( 2022/11/10(木) 20:54 )