パトなっちん
鶴木「こちら、鶴木。現時点で異常なし。引き続き、徒歩でパトロールします。どうぞ。」
『了解、あと15分程度でロボットが出てくるから、そこまでは自由でいい。』
鶴木「了解。では、持ち場につきます。ふ〜、怪しい人物なし。」
きゃっ!きゃっ!
楽しそうに子供たちが遊んでいる。
今回のイベントは、子供はもちろん、大人も楽しめるイベントになっている。
警視庁が持っている車や機械を展示しているし、いろんな部署の警察官が会場にいる。
まぁ、俺は警備やけど。
鶴木「そろそろだな。」
『会場のみなさ〜ん!こんにちわー!!』
今回のイベントの目玉がスタートした。
『みなさん、我々警視庁が考えて作ったロボットを見たいですよね?』
「「「みた〜い!」」」
『わかりました!では、出てきてもらいましょう!!どうぞ!!』
ガシャン!ガシャン!
鶴木「おぉ〜。」
かなりデカめ。
確か、大人一人分は入れる運転席があるとか。
「わ〜!!すごい!!「かっこいい!!」
『こちらは、私たちが開発したその名も〜!!パトなっちゃんです!!』
ロボットであるため少し角張っているが、少し愛らしい見た目をしている。
『なんと!このパトなっちん、人が入っているんですよ!!では、今から降りてきてもらいましょう!!!』
ガシャン!ブーン!
鶴木「おぉ〜。」
なかなかすごいものを作ったな。
しかも、もう一台あるらしい。
予算は、足りているのか?
『パトなっちんと遊びたいと遊びたい人や乗りたい人は、30分程度ですが、時間がありますので、自由にしてください!!』
「「「は〜い!」」」
鶴木「はぁ〜。」
これから、パトなっちんの近くで警備。
子供の安全確保と監視が始まる。
ここで、怪しいことを企む奴は、肝が据わっていると思う。
鶴木「早く終われよ。」
ボソッと呟く。
〜〜〜〜
???side
カタカタ!カタカタ!
「お前ら見とけよ。俺の技術を。」
少し離れた廃ビルに男が、パソコンを操作している。
何やから怪しげなファイルがゾロリと並んでいる。
「あと少しで、お前らの計画を台無しにしてやる。」