笑顔が絶えない警察官































小説トップ
第11章 最大の決断
天秤が傾く時
鶴木「つ、疲れた・・・」
日垣「おい、鶴木、まだ書類があるんだから、早くしろ。」
鶴木「う、うっす。」
忘年会シーズンのため、酔っ払いの通報や喧嘩の通報、それに落とし物・・・
それらの事案を対処してから、書類を書かないといけない。
ちなみに、明日の朝までに仕上げないといけない書類は、併せて15件もある。
今でトータル10件終わったところ。
鶴木「忘年会なんて消えればいい。」
日垣「ぼそっと呟くな。早くしろ。」
鶴木「はい。」
岡田「ただいま。」
大西「今戻りました。」
日垣「お疲れさまです。」
鶴木「コーヒー淹れてきまーす。」
岡田さんと大西さんがパトロールから帰ってきた。
まぁ、俺と日垣さんが書類作成で出れないから、仕方なく出て行ったもんだな。
鶴木「はい、どうぞ。」
岡田「ありがとう。」
大西「あったかーい。」
とりあえず書類を作る。
鶴木「よし、できた。」
日垣「こっちもだ。あと3つ。」
鶴木「ん〜、あ〜、やりたくない〜。」
日垣「黙って書け。」
鶴木「は〜い。」
ジッ!
『各交番に通達する。〇〇丁目〇〇番地にて、刃物を振り回している男がいると通報が入ったこと。至急向かえよ。』
日垣「鶴木!!」
鶴木「はい!」
岡田「すぐ出るぞ!!」
まさかのやばい事案が入った。
上着を着て、外に出る。
無線が入った場所は、少し遠いためパトカーで向かう。
パトカーに乗り込む。
Prrr
鶴木「ん?」
【とーちゃん】
鶴木「・・・」
日垣「鶴木!仕事中だぞ!」
岡田「いけるか?!」
大西「私は行けますが・・・」
鶴木「・・・」
なんかやばい気がする。
出ないとあかん気がする。
でも・・・・・
日垣「鶴木?」
鶴木「・・・」
〜〜〜〜
「大人しくしろ!!」
「お前らのせいだ!!お前らの!!」
岡田「この時期にあるんだよな。」
大西「そうですね。」
シャブ中が、色々あって牛刀を持って暴れていた。
忘年会シーズンでたまにこう言う事案もあるんだよな。
鶴木「すいません、ちょっと外れます。」
岡田「すぐに終わらせるんだよ。」
鶴木「はい。」
とーちゃんに掛け直す。
父『裕太!!なんで、電話に出ないんだよ!!!!』
鶴木「しゃーないだろ!!大変なことが起こっていたんだからよ!!」
父『こっちも大変なんだぞ!!』
鶴木「どう言うことなん?」
まさか・・・
父『かーちゃんの容体が!!!』
ガタン!
う、嘘だろ・・・
鶴木「か、かーちゃんが・・・」

満腹定食 ( 2022/09/04(日) 16:11 )