笑顔が絶えない警察官































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第10章 温かい日向
日向のエースと乃木の次期エース
鶴木「ん〜、ねむいし、寒い。」
さくら「もう〜、早く〜!!」
鶴木「へいへい。」
真冬に差し掛かろうとしている時に、外に出掛けたいと言われて、付いて来たが
鶴木「帰りたい。」
さくら「わかったから。」
さくらが、行きたいところがあると言い出した。
別に特段の理由もなかったし、ラーメンの誘いもなかったから、いいかと思った。
鶴木「どこなんだよ。」
さくら「来たらわかるよ。」
鶴木「あっそ。」
こればかりだ。
昨日は、冷たい風を浴びながら、落とし物の捜索と大人と子供の喧嘩を止めていた。
とりあえず、身体が寒い。
鶴木「ん〜ん、ん?」
さくら「どうしたの?」
反対側の道で・・・
「あの、やめてください。」
「いいから、これでどう?」
「いや、いいです。」
「いいじゃないか。」
付き纏いを受けている高校生を発見。
鶴木「ちょっくら、行ってくるわ。」
さくら「うん、いってらっしゃい。」
近くの横断歩道を渡る。
さくら「あれ?確か・・・」
鶴木「お〜い、探したぞ〜。」
「え、え?」
「だ、誰だ?」
鶴木「え?そいつのダチ。じゃ、行こうぜ。」
「え、あ、はい。」
俺は、彼女の手を引っ張る。
「いや!彼女は、自分に用があるんだよ!」
鶴木「どこを見て、そう言ってんだよ。ほら、行こうぜ。」
「う、うん。」
「このっ!」
ブン!ガシッ!
「ふぇ?!!」
鶴木「人を殴るのは、もっと鍛錬を積んでから来な?あ?」
「ひ、ひぃ?!」
〜〜〜〜
「あ、ありがとうございます。」
鶴木「いえいえ、ただのお節介やわ。」
女子高生を助けた。
顔も整ってて可愛いな。
さくら「やっぱり、菜緒ちゃんだね。」
「あれ?さくらさん?」
鶴木「え?知り合い?」
さくら「うん、小坂菜緒ちゃんだよ。めちゃくちゃ有名人。」
鶴木「え?!!マジ?!!」
またアイドルを助けたらしい。
小坂「あ、もしかして、鶴木さん?」
鶴木「あ、あぁ、そうやけど?」
小坂「京子さんと久美さんからお話は聞いてますよ。」
鶴木「え、て言うことは?」
小坂「同じグループです。」
鶴木「マジかー。」
何という縁だよ。
さくら「あ、せっかくだから、菜緒ちゃんも来る?目的の場所まで近いし。」
小坂「え?いいの?」
さくら「うん。行こう。」
小坂「うん。」
目的の場所へ向かう。
〜〜〜〜
鶴木「ここは・・・」
さくら「いいでしょ?」
ちょっと異質な空間だが、漫画がいっぱい置いてある。
小坂「あ、最新の漫画も置いてある!」
さくら「先輩から教えてもらってね。お部屋も確保してるから、いっぱい見れるよ。」
鶴木「おぉ〜、こりゃすごい。」
本棚を見てみると、見たかった漫画がずらりと並んでいる。
こりゃ読まなきゃそんだな。
見たい漫画を手に取る。
さくら「こっちだよ。」
鶴木「あいあい。」
うわ〜、なんちゅう至福の時間。
〜〜〜〜
さくらside
さくら「ん、ん〜。何読もうかな。」
漫画がいっぱい置かれているホテルに鶴木君を連れて来た。
漫画を読んで、ダラダラ過ごしたいって言ってたし、それに私もここに来たいと言う気持ちもあったから、やって来た。
さくら「あれ?」
鶴木「zzz〜」
さくら「もう〜。」
いつのまにか寝ている。
大変なお仕事だから、疲れているんかな。
小坂「さくらさん・・・あ。」
さくら「ごめんね、菜緒ちゃん。」
小坂「いえ、それより鶴木さんって、何のお仕事されているのですか?」
さくら「警察官だよ。」
小坂「そ、そうなん?!」
さくら「うん、昨日夜勤だったらしくて、疲れて寝ちゃったみたい。」
小坂「そうやったんや。ん、ん〜。」
さくら「眠い?」
小坂「少しだけ。」
さくら「じゃ、私たちも寝ようか。」
小坂「はい。」
〜〜〜〜
鶴木「ん、ん?」
あ、寝てたらしい。
せっかくの休みが・・・
鶴木「あれ?」
さくら「スゥ〜。」
小坂「スゥ〜。」
鶴木「こりゃ・・・」
俺の太腿の上で寝ている。
写真でも撮っておこう。

満腹定食 ( 2022/08/22(月) 22:53 )