宮田愛萌×モクロー
「愛萌、次の授業は?」
宮田「次、空きだよ。ベンチで本読んでいるね。」
「わかった。時間に気をつけてね〜。」
宮田「ありがとう〜。」
宮田は、大学内に設置してあるベンチ座り、本を読む。
宮田は、本が好きだ。
年間でかなり読んでいる。
さすが文学少女だ。
宮田は、リュックから本を出して読み始める。
風が吹き、髪が靡く。
絵になる光景だ。
〜〜〜〜
「愛萌〜!」
宮田「あ、ごめん!今行く!!」
リュックに本を入れようとすると・・・
「モク〜。」
宮田「え?!」
リュックにポケモンが入っていた。
宮田「う、嘘・・・」
「愛萌?どうし・・・え?モクロー?」
モクロー「モク〜。」
宮田「ど、どうしよう〜。」
「とりあえず、連れて行く?」
宮田「そうするしかないかな?」
モクロー「モク〜。」
ーーーー
数日後
小坂「愛萌?どうしたの?」
宮田「菜緒〜、私もポケモンゲットしたの〜。」
小坂「え、そうなんや。どんなポケモンなん?」
宮田「ちょっと待ってね。」
カバンからモンスターボールを出す。
ポーン!
モクロー「モク〜。」
小坂「あ、モクローやん。かわいい。」
モクロー「モク〜。」
モクローは、少し飛んだ宮田の頭の上に乗る。
宮田「ち、ちょっと・・・これから収録だから、降りて。」
モクロー「モク〜。」
宮田「降りてよ〜。」
モクロー「モク。」
モクローは、動かない。
小坂「私のワニノコと違って大人しいからええやん。」
宮田「そう?頭に乗る以外は、いいんだけど・・・」
ポーン!
小坂「はぁ〜、噂をすれば・・・」
ワニノコ「ワニワニワニャ〜!」
久美「あ、また出てきた。」
富田「ヨー!ヨー!また私のラップで踊るか〜い?!」
ワニノコ「ワニ!ワニ!」
ワニノコは、メンバーと共に騒ぐ。
宮田「本当に楽しそうだね。」
小坂「そうやな。やけど、モクローは・・・」
モクロー「モク。」
宮田の頭から動く気配はない。
宮田「ん〜、降りて〜。」
モクロー「モク〜。」
ーーーー
約一年後
宮田「・・・」
宮田は、大学と仕事の両立をしすぎて、体力が追いつかなくなり、休業を余儀なくされた。
宮田は、足を引っ張りたくがないために大学が終わってから、点滴を打って仕事を続けていた。
流石の限界がきたため、会社から止められた。
そのため宮田は、何もなければ寝て体力を回復させていた。
今は、10時間ほどの睡眠で起きれるようになったが、まだ本調子ではない。
ポーン!!
宮田「え?!」
モクロー「モク〜。」
宮田「モクロー?」
モクロー「モク。」
モクローは、宮田の膝の上に乗る。
宮田「モクロー?」
モクロー「モク、モク。」
宮田「そばにいるからって?」
モクロー「モク。」
宮田「ありがとう。モクロー。」
モクロー「モク。」
モクローは、宮田が起きている時間は、そばを離れなかった。
普段は、おっとりしているかもしれないが、モクローは熱いポケモンかもしれない。
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2ヶ月後
宮田「みんな、ただいま。」
「「「おかえり!!」」」
宮田は医者からの許可が降りて、次のライブに参加できることになった。
宮田「宮田!頑張ります!!」
久美「頑張りすぎなようにね。」
宮田「はい!」
ポーン!
久美「え?」
富田「ん?」
小坂「なんで?」
モクロー「モク〜!」
宮田「モクロー?」
モクローは、飛んで、鉄骨の上に止まった。
久美「モクロー、どうしちゃったの?」
富田「もしかして、愛萌が無理しないように見張っているの?」
モクロー「モク〜!!」
翼を広げて、反応する。
宮田「ふふふ、ありがとう。モクロー。」
モクローは、ずっと宮田を監視していた。
モクローは、世話焼きなのかもしれない。