坂道とポケモン
梅澤美波×バシャーモ
梅澤「はぁ〜、どうしよう〜。」
梅澤は、選抜に選ばれた。
白石の後継者になると言われて、期待されているため、相当なプレッシャーを感じている。
似てると言われて嬉しいと思うが、担う物としては、辛い立場だ。
梅澤「白石さんの後継者・・・」
「アチャ!」
梅澤「アチャ?」
「アチャ!アチャ!」
梅澤「あ、アチャモ?!」
アチャモ「アチャ!」
梅澤「え、え?」
アチャモは、梅澤の足に擦り寄っている。
梅澤「え、え?!」
アチャモ「アチャ〜。」
アチャモが、つぶらな瞳で梅澤を見る。
梅澤「う、う〜ん。」
アチャモ「アチャ。」
梅澤「はぁ〜、仕方ないか。おいで。」
梅澤は、その場にしゃがみ込み、手を広げる。
アチャモ「アチャ、アチャ!!」
ーーーー
次の日
岩本「梅、どうしたの?」
梅澤「いや、その・・・」
「アチャ!」
岩本「アチャ?」
梅澤「あ、もう〜!出てきちゃダメ!」
「アチャ?」
岩本「アチャ?って、アチャモじゃん。」
アチャモ「アチャ!」
岩本「梅もかわいいポケモン持っていたんだね。」
梅澤「昨日、私に懐いちゃって・・・」
岩本「いいじゃん、私のチコリータもそうだったじゃん。出てきて。チコリータ。」
ポーン!
チコリータ「チコッ!」
アチャモ「アチャアチャ!」
チコリータ「チ、チコ〜。」
岩本「やっぱり、属性の相性悪いから苦手なんだね。」
梅澤「こら、そこまでにしなさい。」
アチャモ「アチャ〜!」
ーーーー
1年後
「一列目、2番、梅澤美波。」
梅澤「・・・」
白石が卒業して、梅澤はフロントメンバーになった。
そして、同期の山下がセンターで、その隣には久保が入った。
これからの乃木坂を背負うためにこの3人が選ばれた。
〜〜〜〜
梅澤「・・・」
梅澤は、悩んでいる。
本当に白石の後継者になれるのか。
もし、それで乃木坂の名前に泥を塗ってしまうことがあるのでは。
色んな不安が渦巻いている。
ポーン!!
梅澤「え?!」
アチャモ「アチャ!」
梅澤「ど、どうしたの?」
アチャモ「アチャ!アチャ!」
梅澤「いや、でも・・・」
アチャモ「ア〜チャ〜!!」
バシュン!
梅澤「え?!」
「ワカシャ!」
梅澤「わ、ワカシャモ?!」
ワカシャモ「ワカシャ。」
梅澤「え、私も強くなれって?」
ワカシャモ「ワカシャ。」
ワカシャモは、梅澤の肩に手を置く。
梅澤「・・・」
梅澤は、ワカシャモを見る。
ワカシャモ「シャモ。」
梅澤「わかった、強くなるよ。」
ワカシャモ「ワカシャモ!」
ーーーー
数ヶ月後
日村「日村賞を倍にしろ!ポケモンバトル〜!!」
「「「イエ〜イ!!!」」」
設楽「はい、それでは・・・」
日村「ちょっと待ってくださいよ!設楽さん。この話聞いてませんよ?!」
設楽「まぁまぁ、日村さん。話を聞いてください。皆さんには、今から日村さんとバトルしてもらいます。ですけど、俺がくじを引いて当たった人しかできません。」
日村「設楽さ〜ん。俺勝てないよ〜。」
設楽「何を言ってるんですか?強いポケモンをお持ちですよね?」
日村「まぁ、そうだけど〜。」
「「「あはは〜。」」」
設楽「それでは、参りましょう!」
〜〜〜〜
岩本「メガニウム!はっぱカッター!」
メガニウム「メ〜ガ〜!!」
バシュ!バシュ!
「カビ?」
岩本「う、嘘・・・」
日村「どうだい?俺のカビゴンは?」
カビゴン「カビ〜。」
日村「カビゴン!冷凍パンチ!」
カビゴン「カビー!」
岩本「よ、避けて!」
バチン!
メガニウム「メガ〜!!」
岩本「メガニウム!!」
メガニウム「メ、メガ・・・」
設楽「メガニウム、戦闘不能〜。」
日村「いや〜、みんな全然だね!」
カビゴン「カビ〜。」
設楽「日村、すごいですよ〜。今で5連勝ですからね。」
日村「いや〜、それほどでも〜。」
設楽「回復お願いしますね。では、続いては・・・じゃん!お?!梅!!」
梅澤「は、はい!」
岩本「うめ、頑張って。」
山下「うめ!いけるよ〜!!」
珠美「うめんご!ファイト〜!」
楓「やめなさいよ〜。」
日村「梅澤か〜、強そうだな〜。」
設楽「では、ポケモンを出してください!」
梅澤「はい!ワカシャモ!」
ポーン!!
ワカシャモ「ワカシャ!!」
日村「うわ〜、格闘入ってるじゃん。でも、勝てるかな?」
カビゴン「カビ〜。」
設楽「では、はじめ!」
梅澤「ワカシャモ!電光石火!」
ワカシャモ「シャモ!!」
ドーン!
カビゴン「カビ〜!」
日村「カビゴン!掴んで、舌で舐める!」
カビゴン「カビ〜。」
ワカシャモ「わ、ワカシャ!!」
梅澤「ワカシャモ!ニトロチャージ!」
ワカシャモ「シャモ!」
ドーン!
カビゴン「カビ〜。」
カビゴンが少し下がる。
日村「梅澤、やるね〜。」
梅澤「ありがとうございます。」
日村「でもね、それでも勝てないよ!カビゴン!ギガインパクト!!」
カビゴン「カビ!」
梅澤「ワカシャモ!避け・・・」
カビゴン「カビ〜!」
梅澤「早い!!」
ド〜ン!!!
ワカシャモ「ワカシャ〜!!」
梅澤「ワカシャモ!!」
ワカシャモ「シ、シャモ・・・」
カビゴン「カ、カビ・・・」
日村「ギガインパクトは、これがあるからね〜。」
ギガインパクトは、技を使った後は、その反動で動けなくなる。
しかし、ワカシャモの体力はほとんど残っていない。
ワカシャモ「ワ、ワカシャ・・・」
梅澤「ワカシャモ・・・」
日村「どうする?降参する?」
梅澤「・・・」
ここで降参すれば、ワカシャモのためになる。
けど、降参することによってこの先をどうやって過ごせばいいのかと考えると・・・
ワカシャモ「シャモ!シャモ!」
ワカシャモは、立ち上がる。
まだ戦えると・・・
梅澤「ワカシャモ・・・」
日村「すごいやる気だね。だけど、終わりだよ!カビゴン!破壊光線!!」
カビゴン「カ〜ビ〜!!」
ワカシャモは、立っているだけで精一杯。
これを受ければ・・・
梅澤は、負けを確信するが・・・
ワカシャモ「シャモ!シャモ!!」
梅澤「ワ、ワカシャモ・・・」
ワカシャモは、諦めていなかった。
梅澤「そうだよね。あの時約束したもんね。」
ワカシャモ「シャモ!シャ〜モ〜!!」
日村「な、何?!」
ワカシャモは、飛んで破壊光線を避けると
バシュン!
設楽「おぉ〜。」
日村「ここで進化?!」
梅澤「わ、ワカシャモ!」
「バッシャ〜!!」
梅澤「バ、バシャーモ。」
バシャーモ「バッシャ!」
カビゴン「カ、カビ〜。」
日村「し、しまった〜!!」
破壊光線も使った反動で動けなくなる。
梅澤「バシャーモ!燕返し!!」
バシャーモ「バッシャ〜!!」
ドーン!
カビゴン「カ、カビ〜!」
日村「めっちゃ強くなってる!!」
進化して攻撃力が上がっている。
梅澤「バシャーモ!続けて、インファイト!」
バシャーモ「バッシャ!」
無数の拳がカビゴンを襲う。」
カビゴン「カビ〜!!」
日村「うわ!やばい!!」
カビゴン「カ、カビ・・・」
インファイトで相当やられている。
梅澤「よし、とどめだよ!バシャーモ!ブレイズキック!!」
バシャーモ「バッシャー!!」
バシャーモは、空高く飛び、その勢いで蹴りを入れる。
日村「カビゴン!ギガインパクト!!」
カビゴン「カビ〜!!」
カビゴンも勝負に出る。
ドカーン!!!
煙が立ち込める。
設楽「ど、どっちだ?!」
煙が消えると・・・
カビゴン「カ、カビ・・・」
設楽「カ、カビゴン!戦闘不能!!よって!バシャーモの勝利!!」
梅澤「や、やった〜!バシャーモ!!」
バシャーモ「バッシャ・・・」
梅澤「あぁ、バシャーモ・・・」
バシャーモ「バシャ。」
バシャーモは、グッとサインを出す。
梅澤「ありがとう、バシャーモ。」
日村「梅澤、すごいよ〜。」
設楽「日村さんに勝った梅は、日村賞を倍に出来ます!!」
日村「ちょっと!設楽さん!!もう少し感動させてよ〜!!」
梅澤は、バシャーモと共に乃木坂のエースとして活躍していくのであった。

満腹定食 ( 2022/01/03(月) 13:54 )