坂道とポケモン
齊藤京子×グレイシア
京子「・・・」
様々なオーディションに参加しているが、全て不合格の通知が届いている。
何がいけないのか・・・
父「京子?入っていいか?」
京子「いいよ・・・」
父「今回も残念だったな。」
京子「・・・うん。」
父「ちょっとな、完成を豊かにするためにこれ飼ってみないか?」
父親からモンスターボールを渡される。
京子「え?ポケモン?」
父「そうだ。実はな、貰ってきたんだ。開けてみな?」
京子「う、うん。」
ボタンを押す。
ポーン!
「ブイ?」
京子「え?可愛い・・・」
父「イーブイだよ。飼ってみるか?」
京子「うん!やってみる!よろしくね!!イーブイ!!」
イーブイ「ブイ。」
京子「あれ?」
父「そ、そっけないな。」
ーーーー
ひらがなけやきに入った齊藤は、イーブイを飼った影響か、表現力が豊かになった。
しかし・・・
京子「イーブイ〜。」
イーブイ「ブイ。」
潮「きょんこに懐いてないね・・・」
東村「なんでやろう?」
京子「わからないんだよね。私も色々しているんだけど・・・」
高瀬「イーブイ。」
イーブイ「ブイッ。」
高瀬の方には、飛んで行く。
高瀬はそのままイーブイを撫でる。
イーブイ「ブイ〜。」
イーブイは、気持ちよさそうにしている。
京子「なんで、まなふぃには懐くのよ〜。」
潮「まなふぃは、イーブイ持ってるいるからね。」
東村「それもあるから手慣れているんやな。」
高瀬「そうなんかな〜?」
イーブイ「ブイ〜。」
京子「私にも懐いてよ〜。」
イーブイ「ブイ。」
ーーーー
数ヶ月後
京子「さむ〜。」
イーブイ「ブイ〜。」
少しずつ齊藤に懐いてきたイーブイ。
今日は、都内は相当冷え込むらしい。
齊藤は、仕事が終わり自宅に帰宅中だ。
イーブイを出しているのは、さっきまで仕事でイーブイを出していたからだ。
京子「早く帰ろうか・・・」
イーブイ「ブイ・・・」
京子「あれ?雪?」
家までまだあるのに雪が、降ってきた。
京子「うぅ〜、それは寒いよね・・・」
イーブイ「ブイ?」
京子「イーブイは、今は寒くないの?」
イーブイ「ブイ。」
京子「私で暖をとっているの?」
イーブイ「ブイ。」
京子「もぅ〜。私に懐いた理由は、これかよ〜。」
少し風も出てきた。
京子「うぅ〜、本当にやだ。寒すぎ。」
イーブイ「ブイ!」
京子「え?!待って!イーブイ!!」
イーブイが齋藤の腕から出て、走り出した。
京子「ち、ちょっと!どこに行くの!!」
齋藤の自宅の前を通り過ぎる。
イーブイ「ブイ。」
京子「イーブイ?!」
イーブイがいきなり立ち止まり、そのまま空を見上げる。
京子「イーブイ?」
バシュン!
京子「え?!」
「グレイ〜。」
京子「し、進化した?!」
ーーーー
次の日
潮「きょんこ、昨日大丈夫だった?」
京子「うん、でもね。見てほしいの。」
潮「うん、見るよ。」
京子「出てきて!」
ポーン!
「グレイ!!」
潮「え?!進化したの?!」
京子「うん、昨日ね。ね、グレイシア。」
グレイシア「グレイ!」
東村「きょんこにピッタリな。ポケモンやな。」
京子「そう?めいめい、ありがとう!」
グレイシア「グレイ。」
華麗さと可愛さを持ち合わせたグレイシアを持った齋藤は、どのジャンルでも活躍を見せるのであった。


満腹定食 ( 2021/12/29(水) 22:58 )