元不良見習いの奮闘記







































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第9章 笑ってもらうために
お偉いさん
高松「だぁ〜!!わからねぇー!!」
ずっと考えているが、わからねぇ。
高松「何が必要なんだ。足りないところだらけで、わからねぇーよ。」
それなのに、接客に調理に携わってたのは、何故だ?
そこがいまいちわからねぇー。
高松「どうすればいいんだよ〜。」
そろそろ飯の時間だから、下に降りるか。
ドタドタ!
階段から騒がしい足音が、聞こえてくる。
バタン!
角田「かんぼう!!今すぐに降りてこい!!!」
高松「え?なんで?」
角田「いいから!お前に客だ!」
高松「え?」
角田に言われて、下に降りる。
昼の営業が終わり閉まっているが、テーブル席にスーツを着た50代くらいの男と大将が対面に座っている。
植村「おい、たこ。ここに座れ。」
高松「あ、はい。」
大将の横に座る。
白村「お、お茶です。」
「お構いなく。では、大将さん。お話して大丈夫ですか?」
植村「構いません。おい、たこ。」
高松「あ、えっと、高松寛太です。」
「名前は、知っているよ。岩本蓮加や齋藤飛鳥、大園桃子達を助けてくれてありがとう。」
高松「い、いえいえ。」
乃木坂メンバーの名前を出してきた。
て、言うことは関係者か?
「私を誰だか分かってないようだね。」
高松「あ、え、すいません。わかりません。」
植村「たこ、本当に言っているのか?」
高松「・・・はい。」
「まぁまぁ、私の名前は、秋元康。乃木坂の生みの親って、思ってくれればいい。」
と、いうことは・・・
高松「お偉いさんか。」
植村「おい。」
高松「す、すいません。」
秋元「はっはっは。やっぱり面白い子だ。ちなみに、握手会に呼んだのも私だ。」
高松「ま、マジっすか?」
秋元「あぁ、本当だ。」
植村「だから、言葉に気をつけろ。」
ポカン!
高松「いって!」
植村「もう少し勉強させます。それで、この高松に御用があるようですが?」
秋元「えぇ、ちょっと困りごとがありまして、それを解決してくれる人物を探して、高松君が妥当だと思いましてお願いしにきました。」
高松「お、俺に?何もできませんよ?」
秋元「いやいや、握手会の評判が良かったんだよ。それで、君にならできると思ったんだよ。」
高松「え、いや、その・・・」
植村「たこ、やってみろ。」
高松「た、大将?」
植村「こんなこと滅多にないぞ。物は試しだ。」
高松「で、でも・・・」
角田「かんぼう、やれよ。あの秋元康先生からの頼みだぞ。」
白村「お前ならできるぞ。」
高松「じ、じゃ、やります。」
秋元「ありがとう。すまないが、3日後ここに来てくれ。その時に担当のスタッフが指示してくれるから、そこで話を聞いてくれ。」
高松「わ、わかりました。」
秋元「時間が来てしまったようだ。では、頼んだぞ。」
秋元康は、出ていく。
高松「うわ〜、引き受けちまった。」
角田「大丈夫だ。この間の握手会もこなしたんだろ?だったら、いけるだろ。」
高松「だ、だけどよ・・・」
白村「いつから、そんな弱気になったんだよ。いつだって、噛み付くくらい目をギラギラしてたくせによ。」
高松「・・・言ったな?やってやるよ。」
白村「おぉ、やってこい。」
俺に2階に戻る。
角田「いや〜、ヒデさん。かんぼうの乗せ方うまいっすね〜。」
白村「喧嘩しっぱなしだったんだから、これくらいで弱音見せないでほしいからな。」
角田「そうっすね。」
植村「それより、飯にするぞ。」
白村「あ、かんぼう・・・」
角田「呼んできます。」

満腹定食 ( 2021/10/18(月) 08:34 )