元不良見習いの奮闘記







































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第7章 刻まれたもの
絶縁
高松「り、両さん!!」
両津「だりぁ〜!!」
「うぉ?!」
「ぐほっ?!」
両さんが、暴れていかつい大人達を倒してくれている。
その勢いに圧倒されて、じいさんは腰を抜かしている。
高松「離しやがれ!!」
「ぐぅ!」
足を押さえつけてた野郎の顎に膝を入れる。
母「に、逃げるわよ!」
数人で逃げようとするが・・・
辺り一帯が、眩しく光る。
母「な、何よ?!」
「警察だ!!大人しくしろ!!」
〜〜〜〜
俺を連れさらった大人達が、パトカーに乗せられる。
両津「高松、大丈夫か?」
高松「あぁ、身体は大丈夫だが・・・」
両津「それよりも、お前首にも刻まれてるぞ。」
高松「え?嘘だろ?」
両津「本当だ。蜘蛛の巣が刻まれている。」
高松「くっそが。」
俺は、くそババァを探す。
高松「あ、いた。」
両津「お、おい!高松!!」
俺は、くそババァに近づき、
高松「おい、ババァ!!刑務所で死んでろ!!」
母「・・・」
くそババァは、何も言わず不気味に微笑んでパトカーに乗った。
俺は、一生逃れられないのか。
肩に手を置かれる。
両津「安心しろ。」
高松「り、両さん・・・」
両津「これから取り調べをして、余罪を出して、務所から出てくることないようにしてやる。それにワシの弟は、弁護士をやっているから、弁護は任しとけ。」
高松「あ、ありがとう。両さん。」
両津「いいってことよ。これから事情聴取だから、警察署に行くぞ。」
高松「わ、わかった。けど、俺の服と荷物ってどこだ?」
両津「あ、探してやる。中川!」
中川「わかってますよ。先輩。」
ーーーー
3日後
ガララッ!
植村「待ってたよ。両さん。」
両津「わりぃ、時間がかかちまった。」
昼休憩中に両さんに来てもらったのには、理由がある。
俺は、大将の隣に座る。
両津「叩けば、埃が出てくる野郎達だったから10年以上は、務所から出てこれないと思う。それに高松と母親の絶縁も決まった。それで、賠償金も請求できるはずだ。」
植村「そうか、色々ありがとうな。両さん。」
両津「いいってことよ。それより、タダ飯が食えるからな。」
植村「だから、払えってつうの。」
高松「・・・」
両津「それより、高松のタトゥーだが、いくらになりそうだ?」
植村「この前、行ってきて絶対に100万は超えると言われたそうだ。」
両津「そうか・・・」
高松「仕方ねぇーよ。俺も驕りがあったんだよ。それを自覚するために刻んだようなものだと思えばいいんだよ。」
両津「強がっていないよな?」
高松「そんなことはない。それに両さんには感謝しかしてない。」
両津「それでいいんだよ。じゃ、ワシは仕事に戻るぞ。」
植村「今度は、金払いに来な。」
両津「そのうちな。じゃ。」
両さんは、派出所に戻っていく。
俺は、タトゥーは入れたまま行こうと思う。
これ以上、大将に借金するわけにはいかない。
それにあの時に俺には、驕りがあった。
それを自覚するいい機会だと思っている。

■筆者メッセージ
次に行きます。
満腹定食 ( 2021/10/12(火) 14:50 )