元不良見習いの奮闘記







































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第7章 刻まれたもの
鰻登りの裏側で・・・
ガララッ!
「うわ〜、いっぱいだな。」
「どれくらい待つ?」
高松「30分以上はかかると思います。」
乃木坂効果で、連日紺色屋は大盛況だ。
昼もそうだが、夜も大盛況で、ここ数ヶ月の売り上げを更新しそうだ。
〜〜〜〜
夜の営業
角田「はぁ〜、落ち着いた〜。」
白村「そうだな。あぁ〜、こんなに料理作ったのは、久々だわ。」
高松「腰いってぇ。」
植村「たこ、そんなじじぃくせぇことは言うんじゃねぇーぞ。」
高松「はい。」
夜は、ここ数日で落ち着いている。
満席でもなくガラガラでもない。
角田「それにしても、今月はいい売り上げになりそうですよね〜。」
白村「そうだな。俺もここに来て、昼間にあんなにお客がきたのは、初めてだな。」
植村「そんな口叩いている暇あるなら、次の料理のことを考えろ。」
角田・白村「へい。」
今は、注文もないので待っている。
このまま終わってくれればいいんだけどな。
「きゃ〜!!!」
外から悲鳴が聞こえた。
俺は、一目散に外に出る。
植村「お、おい!たこ!!康太!」
康太「へい!」
植村「ヒデ!お前は、両さんに連絡だ!」
白村「今しています!!」
俺は、悲鳴がした方に走る。
そこには、襲われている飛鳥さんと大園さんがいた。
高松「何してんだ!この野郎!!」
ドロップキックをかます。
「どわっ?!」
飛鳥「高松君!」
大園「やめて!!」
「大人しくしろ!」
高松「離れろや!!」
もう1人には、足払いをする。
「うわ!」
そのままずっこける。
高松「俺の後ろに!」
飛鳥「う、うん!」
大園「こ、怖い・・・」
高松「大丈夫、すぐに来るから!」
「このガキが!!」
「ぶっ殺す!」
ブン!ブン!
高松「おっせぇーよ!!」
ドスッ!ドスッ!バキッ!
「ごほっ!!」
「ぐぅ!!」
高松「まだやるか?!あぁ?!」
「おい!そこの2人組!!」
「やべぇ!さつだ!!」
「逃げるぞ!!」
高松「お、おい!」
角田「かんぼう!追うな!」
高松「あ・・・」
飛鳥さんと大園さんのことを思い出す。
両さんが、2人を追ってくれている。
角田「一旦店に戻るぞ。」
高松「はい。」
〜〜〜〜
ガララッ!
両津「くっそ、見失った。」
植村「すまん、両さん。」
両津「いいってことよ。それより、応援も呼んでおいたから安心しな。」
植村「助かる。お2人さんは、帰ってもらおう。」
両津「そのほうがいい。すまないが、警察署に行ってくれるか?」
飛鳥「わかりました。桃子?いける?」
大園「は、はい・・・」
くっそ、この2人を襲ったのは、大方予想ができる。
高松「あのばばぁ・・・」
角田「だろうな。」
白村「とうとうお嬢さん達を・・・」
両津「パトロールは、強化しておくように言っておく。それにそろそろ尻尾が掴めそうなんだよ。」
植村「何?本当か?」
両津「あぁ、相当危ない奴らと絡んでいるらしい。それもマルボウから聞いたから、本当なんだろうな。」
角田「じゃ、もうすぐ捕まえられそうなんだな?」
両津「あとは、令状が降りたら行けるそうだ。それまで、何かしなければいいがな。」
高松「・・・」
次、ばばぁの取り巻きや本人が現れたら、絶対ぶっ潰す。
絶対許さねぇ。

満腹定食 ( 2021/10/10(日) 20:04 )