元不良見習いの奮闘記







































小説トップ
第7章 刻まれたもの
会いたくなかった人物
とある日
角田「あぁ〜、疲れた〜。」
白村「おい、康太。まだ仕事があるぞ。」
角田「へぇ〜い。」
植村「シャキッとせんかい!!」
角田「は、はい!!」
昼の営業を終えて、片付けをしている。
久々に満席になることが、3、4回なることがあり、疲れた。
早く片付けて昼寝がしたい。
ガララッ!
白村「あ、すいません。営業が終わってま・・・」
「いえいえ、ここに息子がいると思いますが・・・」
白村「息子?誰ですか?」
「そこにいます。」
白村「え?」
角田「あ?」
高松「ん?」
俺は、皿を片付けていたため、わからなかったが、1年ぶりくらいに見た顔がそこにあった。
高松「・・・お袋?」
母「そうよ。ほら、戻りましょ。」
久々に見たが、化粧が濃くなっている。
それに身につけているものが高そうなものばかり。
高松「はぁ?俺をほっといてどこか行ってたくせに?」
母「あれはね、貴方のために働いてたのよ。今回は、ある程度お金貯まったから寛太を探してここに来たのよ。」
高松「絶対に嫌だ。無理。あんたは、嘘ついている。勝手に男のところに行って帰ってこなくなったくせによ。」
母「ちぃ、口が悪くなったわね。」
お袋は、タバコを吸おうをする。
植村「すいませんが、うちの店は全面禁煙です。」
白村「お吸いになられるなら、店から出て行ってください。」
母「はぁ?貴方達、わかっているの?今の恋人、やばい人だからね?」
角田「どうぞ、お好きになってください。俺たちは、それに対応しますので。」
母「ちぃ、覚えときなさい。」
お袋は、店から出て行く。
角田「なんだ、あのおばさん。」
白村「かんぼう。お前の母親は、あんな感じなのか?」
高松「あぁ、親父が夜遅く帰って来るようになってから、ほぼ毎日男とどっか遊びに行っていた。それで高校の1年の終わりかけに男と消えた。今更俺に顔を出すってイカれてやがる。」
白村「大将、念のために両さんに連絡入れておきますか?」
植村「あぁ、何されるかわからないからな。たこすけ。出掛けるのは、俺に言うか、それとも俺と一緒に出るぞ。」
高松「わかりました。」
この再会が、俺を苦しめることになるとは、まだ知らない。

満腹定食 ( 2021/10/09(土) 14:23 )