元不良見習いの奮闘記







































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第6章 徐々に近づく距離感
出前ではなく・・・
Prrr
角田「はい!紺色屋です!!え?あ、はい、はい、おぉ、あ〜、そういうことに関しては、大将ですね。ちょっと待ってください。大将〜。お電話です。」
植村「あぁ、どこからだ?」
角田「・・・あ。」
植村「お前は・・・まぁいい。はい、変わりました。植村です。はい?」
角田と大将も同じ反応をする。
なにか、変な頼みでもされているのか?
紙とボールペンを出して、書き始めている。
白村「康太、なんの電話だ?」
角田「なんか、かんぼうを借りたいって話ですね。」
白村「え?」
高松「あ?」
角田「ん?」
俺に?なんで?
植村「あぁ〜、その日なら大丈夫です。店自体は、休みなので。えぇ、では、伝えておきます。はい。失礼致します。」
大将が、電話を切る。
白村「大将、かんぼうに関する電話ですか?」
植村「そうだ。たこ、日曜にここに行け。」
高松「え?あ、はい。」
メモを受け取る。
高松「なぜ、俺っすか?」
植村「名前は名乗れないって、言ってたな。まぁ、金も出るんだから、いいんじゃないか?」
高松「いくらっすか?」
植村「えっとな、聞いたのは・・・」
角田「え?日給ですか?」
植村「だろうと思うが、どうする?」
高松「まぁ、何にもないんで行きます。」
白村「それより、なんでかんぼう指名なんですか?」
植村「いや〜、それも聞いても答えてくれなかったんだ。」
角田「不思議っすね。何か、困ることなんですかね?」
植村「そうなんだろうな。それより休憩に入るぞ。」
白村・角田・高松「へい!」
ーーーー
日曜日
高松「ふぁ〜、眠い・・・」
朝8時16分。
目的の駅に着き、指定された場所に向かう。
何の仕事をするのか聞かされてない。
まぁ、違う仕事をするのは初めてだな。
ちょっとだけ楽しみにしておこう。
高松「ここか。で、人は・・・」
指定された場所に着き、人を探す。
関係者入口に人が、立っているからそこに行く。
高松「すいません。呼ばれて来たんですけど・・・」
「え?呼ばれて?ちょっと待ってて。」
携帯を取り出して電話をする。
「もしもし、呼ばれて来た子がいるんですけど。え、あ、名前?君、名前は?」
高松「高松です。」
「高松だそうです。えぇ、あぁ〜、わかりました。はい。失礼します。はい。」
電話を切る。
「中に入っていいよ。係の人が、案内してくれると思うよ。」
高松「わかりました。では。」
会場に入る。
「あ、あの子じゃない?」
「たぶん、そうだよ。」
「こっちこっち!」
高松「あ、はい。」
呼ばれた方に向かう。
目に入る人は、黒の服装をしている。
俺も黒のパーカーを着ている。
「えぇ〜、ではおはようございます。」
「「「おはようございます。」」」
「みなさん、今日は握手会の剥がしをしてもらいます。」
ん?握手会?
「制限時間が来ましたら、軽くあしらってください。少し強引でも構いません。では、紙をお配りします。何回か違うブースをしてもらうと思います。」
紙をもらう。
そこには・・・
高松「はぁ〜、そういうことか・・・」
その紙には、乃木坂46握手会と印字されてある。
これで呼ばれたのか・・・

■筆者メッセージ
追記ーー
メッセージで、主人公はこのまま料理人になりますか?というか質問が来たので、返信させていただきます。
まだ考えてます。
ん〜、リクエストでも芸能界入りは?とかあるので、考えさせてもらいます。
満腹定食 ( 2021/10/05(火) 11:17 )