元不良見習いの奮闘記







































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第4章 伝説の警察官
思い出すだけで嫌だ
植村「もう両さんから電話来ることはないか?」
角田「ないと思いますよ。」
白村「同じく。」
高松「もう来なくていい。」
植村「どうしたんだ?たこ。」
高松「いえ、何も。」
あのおっさんのことを思い出すと、悪い笑いをしている顔を思い出す。
虫唾が走る。
高松「っ!」
角田「かんぼう、指切るぞ。」
高松「え、あ、はい。」
角田「落ち着け、なぁ?たぶん、両さんからなんか言われたと思うから、気にするな。あぁいう人なんだよ。」
高松「え?」
角田「あ、やっぱりなんか言われたんだな?」
高松「あ・・・」
角田「なぁ?今は、仕事に集中しろ?いいな?」
高松「はい。」
俺は、野菜を切っていく。
植村「康太、すまんな。」
角田「いえいえ、初めてできた弟子なんで!」
植村「ちょくちょく声をかけてくれ。」
角田「了解です!」
〜〜〜〜
ガララッ!
植村「いら・・・ん?」
山下「こんにちわ!」
「美月〜、ここなの?」
山下「そうだよ。美味しいから期待しててよ!」
植村「もしかして、中学生でさぁ?」
山下「そうですね!ほら、自己紹介!」
「あ、岩本蓮加です。美月に誘われて食べにきました。」
植村「そうでさ。」
高松「では、こちらに。」
カウンターに案内する。
山下「えっと、西京焼き定食をお願いします!」
岩本「私もそれでお願いします。」
植村「はい。角田。」
角田「あい!かんぼう!お前は、味噌汁を見とけ!」
高松「はい。」
焼きものは、基本角田がやっている。
手が回らなくなったら、大将もやるというスタンスだ。
俺は、味噌汁を見ている。
沸騰させないように中火でコトコト煮込んでいる。
味噌汁の具は、ナスと揚げだ。
角田「できました!」
高松「じゃ、入れます。」
器に盛る。
角田「よし!西京焼き1つ目!」
高松「はい。」
山下さんに出す。
高松「西京焼き定食です。」
山下「ありがとう〜。」
角田「かんぼう!」
高松「はい。」
2つ目も出す。
高松「はい、2つ目です。」
岩本「ありがとうございまーす。いただきます。」
山下「あ!蓮加!」
岩本「おいし〜い!!」
始めて来て、こういう顔をするのは嬉しいな。
やっぱ、アイドルは違うな。
山下「ん〜、美味しい〜。」
笑顔を見ると、両さんの顔を思い出す。
今は、仕事仕事。

満腹定食 ( 2021/09/29(水) 19:43 )