元不良見習いの奮闘記







































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第29章 何上戸?
宅飲み その2
2日後
高松「あの・・・」
星野「ん?どうしたの?」
高松「なんで、酒が置いてあるんですか?」
星野「飲むからに決まっているじゃん。」
星野さんから呼び出されて部屋に来たが、キッチンにワインと言うスペルが書いてある瓶が3本置いてある。
高松「え?これ全部飲むんすか?」
星野「全部じゃないけど、飲むよ?」
高松「え?2人でですか?」
星野「いや、もう1人来るよ。」
ピンポーン!
星野「あ、来た来た!は〜い!」
星野さんは玄関に行く。
俺は、少し頭を抱える。
結構な割合で酒を飲んでいる。
肝臓を強くして酒が強くなることはいいと思うが、その後のことを全然教えてくれない。
当然の如く、白石さんも七瀬さんも教えてくれなかった。
俺、そんなに笑われることをしたのか?
堀「やっほ〜。」
高松「おわぁ?!」
星野「未央奈も来たから、早く飲もう〜。」
高松「堀さんもかい。それよりつまみは?」
星野「え?それは・・・ねぇ?」
堀「私も手伝うからさ。」
高松「はぁ〜、わかりました・・・」
とりあえずキッチンに立ち、堀さんとつまみを作る。
ワインと合うつまみは、わからないから堀さんに聞きながらやる。
俺は、8割和食と2割洋食しか作れないからこう言う時は、誰かに頼ることになる。
まぁ、角田に聞けばいいんだけどな。
堀「作りながら飲む?」
高松「ふぇ?」
星野「あ、ずるい。私も飲む。」
高松「い、いや、ちょっと・・・」
堀「少しくらい飲めるでしょ?」
高松「ま、まぁ・・・」
星野「じゃ、空けるよ〜。」
ポン!トボトボ!
高松「あ、赤ワインか・・・」
匂いからしてちょっと渋そうだな。
星野「一回飲みなよ〜。じゃ!」
堀「乾杯!」
高松「乾杯・・・」
チン!
一口口に入れる。
高松「うぅ・・・」
渋い・・・
星野さんも堀さんも、平然として飲んでいる。
ちょっと悔しい。
俺も負けじと飲むが・・・
高松「し、渋っ。」
堀「これが、おいしいと思ないなんてね。」
星野「まだ子供だね。」
高松「くっそ。」
とりあえず入っているワインを飲み干す。
高松「ぷはぁ〜。」
星野「そうやって飲むもんじゃないんだけどね〜。」
高松「ヒック!」
〜〜〜〜
30分後
高松「ヒック!」
堀「大丈夫?」
高松「大丈夫です。」
赤ワインを飲み続けている。
とりあえず2本目に入っている。
飲めば飲むほど、うまいと思える様になったが、まだ渋い感じがする。
堀「そろそろ白飲む?」
星野「あ、飲みたいかも。」
高松「し、白?ヒック!」
堀「うん、ちょっと待ってて。」
ポン!トボトボ!
高松「おぉ〜、透明だ〜。」
星野「ん〜、やっぱり白だね〜。」
堀「うん、美味しい。」
グッビ!!
星野・堀「え?」
高松「ぷはぁ〜!うめぇ〜!!」
星野「あ!ちょっと!!」
赤ワインを飲み続けたからか、白ワインがすげぇ美味く感じる。
ちなみにこの後の記憶もない。
ーーーー
次の日
高松「い、いてぇ・・・」
また二日酔いだ。
今回は吐いていないからか、まだ溜まっている感じがする。
高松「うっぷ。」
とりあえず水を飲む。
星野「ふぁ〜、おはよう〜。」
高松「はざーす・・・」
星野「あ、高松・・・ぷっ!」
高松「・・・はぁ?」
星野さんも笑ってきた。
堀「おはよう〜。」
高松「はざす。」
堀「あ、高ま・・・ぷっ!」
まぁ、同じことだな。
高松「俺、何したんすか?」
星野「ん〜、とっても可愛いことしてたよ。」
堀「酔ったからこんな感じになるんだな〜って。」
高松「じゃ、おし・・・」
星野「やだ〜。」
堀「それは、無理だね〜。」
高松「うざっ。うっぷ!」
星野「わぁ?!吐くならトイレ行ってよね!」
堀「冷蔵庫にペットボトルあった?!」
トイレに行き、ギリギリ間に合った。
どうして、みんな俺が酔ったところを教えてくれないか?
謎である。

満腹定食 ( 2022/01/24(月) 19:46 )