元不良見習いの奮闘記







































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第29章 何上戸?
最初は、不味いもの
とある日
高松「はぁ?酒?」
角田「そうだ。飲んでないだろ?」
高松「別に飲まなくてもいいだろ。」
角田「そういうわけにはいかないだろ。秋元先生と飲んだり、坂道メンバーと飲んだりするだろ?」
高松「あ、そうか。」
角田「だろ?それに丸!お前は?」
丸岡「ちょっとしか飲んでいません。」
角田「よし、決まりだな。次の水曜日、飲みに行くぞ!」
高松「えぇ〜、寝たい。」
丸岡「寛太君、いいじゃん。僕も飲みたいからさ。」
角田「そういうことだ。決まりだな。」
高松「へいへい・・・」
酒を飲みに行くことになった。
ーーーー
水曜日
角田「よし、お前ら〜!酒飲みに行くぞ!!」
丸岡「おぉ〜!!」
高松「・・・」
角田「かんぼう、乗れよ。」
高松「なんでだよ。それよりどこに行くんだよ。」
角田「はぁ〜、そういうところだぞ〜。とりあえず、いい店に行くぞ。」
高松・丸岡「はぁ〜い。」
〜〜〜〜
角田「どうだ?2人とも。」
高松「うちの店より入りやすいな。」
丸岡「ここぞ、大衆酒場って感じですね。」
角田「だろ?」
角田に案内された店は、個人店が営んでいる大衆酒場だ。
角田は、高い酒より安い酒が好きだと言っていた。
それにうちの店で出せるような飯もあるかも知れないしな。
角田「おっちゃん!生3つ!」
高松「何も言ってないぞ。」
丸岡「寛太君、まずはビールだよ。」
角田「そういうことだ。坂道さんもビール頼んでいるだろ?」
高松「・・・あ。」
そういえば、そうだっな。
「はい、生3つとお通しの塩昆布キャベツね。」
角田「ありがとう〜!じゃ!」
丸岡・角田「かんぱ〜い!」
高松「かんぱい。」
カチン!
一口飲む。
高松「に、にがっ!」
角田「かぁ〜!うまい!」
丸岡「美味しい!」
2人はうまそうに飲んでいる。
こんなものがいいのか?
角田「まぁ、酒飲んだことないからビールは、そんな感じだろ。まずは、味を覚えろ。いいな?」
高松「はいはい。にが。」
とりあえずビールを飲む。
キャベツを食べてる。
それを繰り返す。
角田「おばちゃん!バラ焼きと唐揚げ、あと一本漬けをくれ!」
高松「それは、ビールに合うからか?」
角田「当たりだ。まぁ、こうやって味で酒を合わすんだよ。」
高松「へぇ〜。」
丸岡「寛太君、赤いよ?」
角田「初めてだからな。じゃんじゃん飲むぞ!」
丸岡「おぉ〜!」
高松「お、おぉ・・・」
〜〜〜〜
1時間後
角田「どうだ?うまいか?!」
丸岡「美味しいです!さすが、康太さんです!!」
角田「だろ?だろ?」
酒が入って2人とも、上機嫌だ。
俺はというと・・・
高松「ヒック!」
丸岡「大丈夫?寛太君?」
高松「大丈夫・・・」
角田「無理するなよ。お茶か水頼むか?」
高松「いや、いい。ラムネサワーくれ。」
角田「はいはい。」
ふわふわしている。
しかもその後の記憶がない。
ーーーー
次の日
高松「い、いって・・・」
頭がズキズキする。
なんだこれ?
着替えて下に降りる。
高松「は、はーざいまーす。」
白村「おはよう。どうした?頭を・・・あ、そうか。酒を飲んだのか。」
高松「そ、そうだな・・・いてぇー。」
白村「とりあえず、水飲んどけ。」
高松「お、おう。」
水を飲んで、準備をする。
角田「おはよ〜ございま〜す!」
上機嫌な角田。
頭に響く。
角田「あ、かんぼう・・・ぷっ!」
高松「・・・あ?」
角田「い、いや、ぷっ!何も・・・ぷっ!」
俺を見て笑っている。
なんでだ?
ガララッ!
丸岡「おはようございます。」
丸岡もきた。
高松「おはよう。まる。いたた。」
丸岡「あ、寛太・・・ぷっ!」
高松「あ?」
丸岡も俺を見て笑っている。
その後も一日中、角田と丸岡は俺を見て笑いを堪えていた。

満腹定食 ( 2022/01/22(土) 21:21 )