元不良見習いの奮闘記







































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第28章 ストレートをかませ
上に立たなくても
高松「ちわ〜、紺色屋で〜す。」
秋元「お、待ってたぞ。」
高松「はいはい、ご注文のスタミナ定食の大盛りで〜す。」
秋元「いい匂いだな。あと、これがお代だ。」
高松「あざっす。」
俺は、秋元先生に頼まれて出前に来た。
まぁ、出前以外にもやることがあるんだけどな。
ちなみにこの間のプリンの差し入れも秋元先生の命令だ。
欅にも日向にも入れている。
高松「はい、これ。」
秋元「なんだ?」
高松「弁償代。」
100万で一括で渡す。
使うところがバイクの税金くらいだから、金が貯まっている。
服もそんなに買わないし、ちょこちょこ必要なものも安いものしかないから、結構貯まっている。
それで、この間壊した扉と壁に穴開けた分を出した。
秋元「いらないぞ。あいつらからぶんどってやった。」
高松「まじっすか〜。まぁ、迷惑料だ。ほら、受け取ってください。」
秋元「いらん。」
高松「受け取れ。」
秋元「いらんと言っているだろ。」
高松「いや、受け取れ。たぬき親父。」
秋元「お前は・・・はぁ〜。」
高松「流石にダメだろ。」
秋元「いらんと言っているだろ。たく、それだったら、お前がこっちに入れ。」
高松「はぁ?」
秋元「お前をこの会社に入れようと思っている。それも少し待遇良くしてな。」
高松「いやいや、なんでだよ。」
秋元「一応、表舞台に立っているしそこら辺はわかっているだろ?」
高松「まぁ、そ、そうだな。」
だけどな〜。
高松「答えは、ノーだ。」
秋元「なぜだ?」
高松「俺には、底辺がお似合いだ。それに俺がもう表舞台に立つことはない。」
秋元「その理由は?」
高松「俺は、上に立つほどの人間ではないってことだ。じゃ、失礼しまーす。」
秋元「お、おい!」
俺は、100万置いて帰った。
〜〜〜〜
白石「はい、これ。」
高松「え、な、なんすか?」
白石「秋元先生から。」
高松「まじか〜。」
俺は、白石さんの部屋にいる。
西野さんは仕事らしいから、部屋でゴロゴロしようと思ったけど、白石さんから呼び出された。
白石「よくこんなに貯めてたね。」
高松「使うことなかったんで。」
白石「え?服とかアクセサリーも買わないの?」
高松「正直興味ないです。ピアスもこれで十分ですよ。」
白石「もったいないよね〜。」
高松「いいんですよ。」
白石「あとね。」
高松「はい?」
白石「秋元先生の誘いを断ったんだって?」
高松「はい、そうですけど?」
白石「私たちと入れるんだよ?」
高松「そうかも知れないっすけど、俺はあんたらの上に立つ人間ではないっすからね。」
白石「でも、それくらいのことはしてるよ。」
高松「いやいや、あんたらは天下のアイドルグループ。俺は底辺出身の料理人だ。差がありすぎるだろ。」
白石「でもね〜、いいと思うよ?」
高松「やりません。」
白石「じゃ、寝る?」
高松「寝ます。」
白石「会し・・・」
高松「入りません。」
白石「寝る?」
高松「寝ます。」
白石「寝るなら、入ってね。」
高松「じゃ、ソファーで寝ます。」
白石「頑なだよね。」
高松「当たり前です。」
白石「じゃ、お風呂入ろ。」
高松「へいへい。」
一緒に寝ました。

■筆者メッセージ
次に行きます。
次は、酒にしようかな〜
満腹定食 ( 2022/01/22(土) 16:22 )