山下「また無茶したんだよね？」
高松「そんなこと・・・」
大園「聞いたからね？後輩ちゃんから。」
高松「うぐ・・・」
与田「そうだよね〜。事務所の扉は壊すし、壁にも穴開けるし、上層部の悪事をバラすってすごいことしたんだもんねー。」
高松「そんな大層な・・・」
ガララッ！
高松「いらっしゃい。」
長濱「本当、とんでもないことにするよね〜。」
菅井「大丈夫だったの？」
高松「聞こえてたのかよ。」
長濱「ちょっとね。」
高松「で、何にするんだ？」
長濱「ビールと鶏の煮込み。」
高松「へいへい。角田〜。」
角田「今やってるぞ〜。」
菅井「無茶しないでよね〜。」
高松「無理ですね。」
菅井「えぇ・・・」
ガララッ！
久美「ひなの、怖がってんだよ。」
加藤「そうだよ。もっといい方法あったでしょ？」
高松「だから、なんで聞こえているんだよ。」
ーーーー
乃木坂side
2日後
西野「どう？できそう？」
矢久保「は、はい！」
中田「ここは、もっとこうした方がいいね。」
北川「難しいです〜。」
今は、オリジナルダンスを教えている。
これからの乃木坂を背負っていくメンバーになってほしいと思いがあるからだ。
西野「あ、結構やったな。」
中田「休憩入れようか。」
西野「そうやな。みんな、休憩して〜。」
「「「は〜い。」」」
賀喜「あ、あの〜。」
西野「どうしたん？」
賀喜「高松さんって、怒ったら怖いんですか？」
中田「私は、その姿見たことないよ。」
西野「私は、あるで。」
賀喜「そ、その時は・・・」
西野「ん〜、私も悪いけど、喧嘩になって叩かれたな。」
清宮「ひどい人じゃん！！」
西野「でもね、寛太はとってもいい子なんやで。」
金川「どこがですか？」
西野「私の靴が、破れて使い物にならんくなったら、お金貯めて買ってくれてんで。今履いてるやつじゃないねんけどな。」
中田「それに甘いもの得意じゃないけど、私に付き合ってくれて一緒に食べてくれたるんだよ。」
西野「かなりん、寛太と食べ歩きした時カップルに間違われたもんな。」
中田「いやいや、なあちゃんには負けるよ〜。」
西野「寛太は、かなりんの胸がお気に入りらしいけどな。」
中田「も、もう〜やめてよ〜。」
西野「まぁ、本当にええ子やで。寛太は、自分のことを悪く思っちゃうくらい私や乃木坂、坂道のことを考えているんやで。」
遠藤「それって、人を死なせちゃったって言ってましたよね？」
西野「うん。自分が生きるために、戦って寛太は生き残った。寛太はそれをずっと悔やんでいるやで。自分が死んだ方が良かったのかってのも、思っていたらしいねん。」
4期生達は、静かに西野の話を聞いている。
西野「それに私が、卒業発表した時も迷惑かかるから言いたくなくて、どうしようもなくて、無意識に死のうとしてたんやで。けど、寛太は色々背負うって決めて、今も歩いているんやで。」
中田「それにね、4期生もそうだけど追加メンバーのために、会社に乗り込んだんでしょ？」
早川「はい、めちゃくちゃ怖い顔してましたよ。」
西野「寛太は、見た目はあんな感じやけど私たちを誰よりも守りたいって思っているやで。やから、時にはあんな怖い顔をして、大きな相手に立ち向かって自分のことを犠牲にしてまでね。まぁ、してほしくないんやけどね〜。」
中田「そうそう。なあちゃんの靴ね、高松君が怪我をしてまで買ったんだよ。それくらいなあちゃんが好きなんだね。」
西野「もうやめてや〜。」
「「「・・・」」」
西野「安心してや。寛太は、弱くてとっても強いの。その弱いところは、見せたくないから、傷ついていくんやけどね。やから、みんなも寛太の見たってや。」
「「「は、はい！」」」
ガチャッ！
高松「ちわ〜、紺色屋で〜す。」
中田「あ、噂をすればじゃん。」
高松「あ？何が？」
西野「何も頼んでないけど？」
高松「まぁまぁ、金はいらねぇーからこれ食べて元気出せよ。」
柴田「プ、プリンだ！」
真佑「美味しそう！！」
高松「えっと、いちごとずんだとノーマルだな。人数分しかないから話し合・・・」
「「「いただきまーす！」」」
高松「おわ？！！」
一斉にプリンに群がる。
高松「たく・・・」
西野「寛太、ありがとう。」
高松「いきなりなんだよ。しゃらくせぇことは言うな。」
中田「私も後でもらおう。」
高松「どうぞ、どうぞ。」
西野「じゃ、私は・・・」
高松「ん？」
筒井「あ。」
遠藤「え？」
清宮「わぁ〜。」
賀喜「う、嘘・・・」
中田「あらら〜。」
4期生が赤くなった。
何人かは手で、隠していた。