元不良見習いの奮闘記







































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第28章 ストレートをかませ
悪は悪らしく
高松「はい、これ。」
俺は、秋元先生におかもちを渡す。
秋元「お、おぉ・・・って、扉をどうするつもりだ?!」
高松「俺のところに弁償代を請求してください。ちょくら、待ってください。」
俺はタバコを消すために、連れてきた男の額に当たる。
ジュ〜!
「あ、あつ?!!あつ!あつ!あ、あ!」
男は、上層部を見て慌てている。
「ど、どう言うことだ?!」
「す、すいません。つ、強すぎました。」
俺が暴れたところを思い出して、涙目になっている。
高松「ふんじゃ、返すわ。」
秋元・今野「え?」
「「「・・・え?」」」
高松「よっ!」
「う、うわぁ?!!」
俺は、両手で上層部がいるところを目掛けて男を投げる。
「「「お、お?!!」」」
ドスン!!
「ご、ゴホッ?!!」
上層部は避けて、男は床に叩きつけられた。
高松「さぁ〜てと、お前らを許すわけにはいかねぇーし、別に罪人に仕立て上げられても俺は、気にしねぇーから覚悟しやがれ。」
拳の骨を鳴らす。
「ひ、ひぃ?!」
「つ、罪を重ねていいのか?!」
高松「しらねぇーよ。俺は、直接じゃないが、何人か死に追いやっている。罪を重ねる?そんなことは気にしてられねぇーよ。」
賀喜「な、なんの罪をしたんですか?」
追加メンバーが、恐怖で壁に寄り添って集まっている。
賀喜が、そう言った。
高松「地下格闘技場で色々だ。そこでやった。それより目を瞑っとけ。これから、この作業着がまた赤に染まるからよ。」
「や、やめろ!!」
「く、来るな!!」
高松「よくそんなこと言えるよな?こいつらを裏の奴らと絡ませようとしていたくせによ。そんな都合のいいこと言うんだな?その覚悟はなかったのか?あ?」
「そ、それは・・・」
高松「あれか?都合悪くなったら、逃げるつもりだったのか?ふっ、だったら尚更だよな。ふざけるなよ。こいつらの夢を潰す予定だったくせによ。」
「そ、それはその・・・」
高松「おい、なんとか言えよ。」
俺は、一歩一歩近づいていく。
高松「こいつらの夢は、アイドルになって舞台に立つことだ。それを潰すんだろ?俺は、今の生活が潰されようが何しようが関係ないが、こいつらの夢を邪魔させることは許さねぇーよ。」
俺は拳を振りかぶり、上層部の誰かを殴ろうとする。
「待て!高松!!」
高松「ふん!」
ドゴン!!
壁に穴が空いた。
高松「手元が狂っただろ。両さん。」
両津「お前は・・・はぁ〜、それよりそこに固まっているあんたら、全員署に来い。さっき、高松を襲った連中が全部白状したぞ。逃げようだなんて考えるなよ。」
〜〜〜〜
大事にならないように、地下の駐車場から覆面パトカーで上層部は、連れらていった。
それに裏と関わっていた奴らは、3分の2もいたそうだ。
高松「はぁ〜、ボゥ〜とするわ。」
両津「お前もそこら辺は、あんまり考えないよな。」
高松「あんたと一緒にするな。」
俺は、ポケットからタバコを出す。
両津「いいのか?大将に怒られるぞ。」
高松「今日くらい、いいさ。」
ちなみに俺と両さんは、地下にいる。
高松「くっそ、頭いてぇーわ。」
両津「安静にしてろ。それよりヘルメット貸せ。わしが、店まで送ってやる。」
高松「あぁ、すまん。さっき連絡したら、角田がこっちに来てくれるって言ってたから、待っとくわ。」
両津「そうか。じゃ、行くぞ。」
高松「へいへい。」
俺は、タバコが終わるまで安静にしているつもりだ。
それにこんな格好してたら、通報もんだからな。
高松「はぁ〜、だる。金ねぇーし、どうすっか。」
「あの・・・」
高松「あ?あ、賀喜。」
賀喜「こ、これ・・・」
渡されたのは、午後の紅茶のミルクティー。
高松「ありがとう。」
俺は、一気に飲み干す。
高松「ぷはぁ〜!!」
賀喜「だ、大丈夫ですか?」
高松「あ?大丈夫だ。」
少し震えている。
あんな姿を見せたら、そうなるか。
高松「ほら、仲間のところに戻りな。俺は、荷物持ってくる人間がいるからここで待っているんだ。」
賀喜「いや、その・・・」
高松「ん?」
賀喜「あ、ありがとうございます。」
高松「なんもしてねぇーよ。ただ暴れたそれだけだ。」
賀喜「で、ですけど・・・」
高松「あともう一本するから、匂いがつくだろ?ほら、行きな。」
賀喜「・・・」
悲しそうな目でこっちを見ている。
高松「はぁ〜、だったらいろ。たく。」
賀喜「あ、ありがとうございます。」
隣にそっと並んだ。
高松「たく、あんたもあんたで中々強気だな。」
賀喜「そ、そんなことはありません。」
高松「そうかい。」
「あ、カッキー!こんなところにいた!」
追加メンバー達がぞろぞろ来る。
高松「ほら、行きな。たぶん俺の連れみたいな人も来るさ。」
賀喜「あ、はい。」
遠藤「えっと、高松さん・・・」
高松「あ?」
遠藤「はい・・・」
渡されたのは、カフェオレ。
金川「じゃん!これも!」
柴田「私も!!」
メンバー達が、ぞろぞろジュースを出してくる。
高松「お、おい?!」
角田が来るで全部飲んだが、腹がチャプチャプになった。
〜〜〜〜
秋元side
秋元「本当に、高松はバカだよな。」
高松からもらった唐揚げ定食を食べる。
唐揚げを一口食べ、米をほうばる。
秋元「うん、うまい。」
お代は、店に行った時に払ったそうだ。

満腹定食 ( 2022/01/21(金) 18:54 )