元不良見習いの奮闘記







































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第27章 大人への決意
闇への誘い
高松「・・・」
俺は、いつも通り瞑想をしている。
幻聴は聞こえてくることは少なくなった。
理由はわからないが、俺は闇に一歩ずつ進んでいると思う。
潰れることはないが、またクズになるかもしれない。
そうさせまいと、瞑想や仕事に打ち込むことにしている。
だけど・・・
9月30日まで10日もない。
そこまでに俺は、決意をしないといけない。
俺は、20歳になる。
だけど、今のままじゃダメだ。
俺には、何かが足りない。
それがわかればいいんだが、一才わからない。
答えがあるのかすらわからない。
俺は、どうすればいい。
丸岡「寛太く〜ん!!夜の営業始まっちゃうよ〜!!!」
高松「あ、今行く〜!!!」
ーーーー
次の日
高松「・・・」
日曜日、店は休みだ。
誰の誘いもないから俺は、少し街を歩いている。
休みの日は、絶対坂道メンバーのバイクタクシーかボディーガードをしていた。
今日は、たまたまなかった。
高松「・・・」
街を歩いても何も目的はない。
欲しい物もないって、言うのはおかしいことだと思う。
俺の歳は、欲しいものがたくさんあってもおかしくない。
車、バイク、服、アクセサリー等々欲しいものを言い出したら、止まらないと思う。
だが、俺はそれがない。
パッポー!パッポー!パッポー!
高松「・・・」
信号待ちをしている。
空が暗くなってきた。
そう言えば、ニュースで雨が降るとか言ってたから、傘を広げねぇーとな。
高松「あ、雨・・・」
少しポツポツ降ってきた。
傘を広げて、信号待ちをする。
信号が変わり、また歩く。
パッポー!パッポー!パッポー!
また信号待ちをする。
高松「ん、ん?」
横断歩道の真ん中に人がいる。
よくみると・・・
高松「あ・・・」
俺が倒したやつだ。
処理部屋に行く前に俺を睨みつけたあの野郎。
あの悔しそうな目じゃなくて、悲しそうな目をしている。
そして、手招きをしている。
口パクで何かを言っている。
よく見ると・・・
「らくになれよ」と言っているような気がする。
高松「・・・」
俺はその光景を見て赤信号だが、俺は一歩踏み出した。
一歩、二歩、足を出した時・・・
プ〜!!!
右からクラクションが聞こえた。
あ、死んだかも・・・
その時、パーカーのフードをおもっいきり引っ張られた。

満腹定食 ( 2022/01/14(金) 16:56 )