いいこと?
高松「・・・」
西野(乃木坂やめるねん。)
この言葉を聞くと思わなかった。
芸能界にはいるらしいが、乃木坂としての七瀬さんがなくなる。
大々的に俺と付き合っていることは言えるが、それはいいのだろうか。
俺は犯罪者みたいなような人間で、七瀬さんはトップを走りマルチに活動しているアイドル。
そんなのは世間的に許さないし、ましてや店に迷惑をかけてしまうだろう。
「・・う!・・・ぼう!かんぼう!!」
高松「え?はぁ?!」
白村「ぼーっとするな!鍋見てみろ!!」
高松「あ、やべぇ!!」
牛すじの煮込みを焦がしてしまった。
白村「すぐ作り直せ!!」
高松「へ、へい!!」
角田「かんぼう、考え事を持ち込むなよ。今は、仕事に集中しろ。」
高松「へ、へい。」
植村「・・・」
〜〜〜〜
高松「はぁ〜、やらかしちまった。」
お客には、わからないミスをし続けてちまった。
お客への影響はないが、角田や白村にすげぇ迷惑をかけた。
集中しないといけないのに・・・
骨折して、丸岡や市村に迷惑をかけて、復活しても角田や白村に迷惑をかけた。
(このまま、ずっとしてろ。)
(居場所をなくせ。)
(それで、1人で死ね。)
また幻聴が聞こえてくる。
俺は、瞑想をする。
ガラッ!
植村「おい、たこ。」
高松「お?!え?!あ、はい!!」
植村「何慌てているんだよ。」
高松「い、いや・・・」
俺の部屋に大将が入ってきた。
ぜってぇ怒られる。
植村「何があった?」
高松「あ、え、いや、その・・・」
俺は、無意識に正座をする。
植村「早く言え。」
高松「七瀬・・・西野さんが乃木坂を卒業するって言われて・・・」
植村「お、西野の嬢ちゃんか。卒業するのか・・・」
高松「は、はい。それを聞かされました。まだ表には、発表してなくて1番最初に俺に言ってきました。」
植村「・・・」
高松「いや、なんで俺に言ってきたのかわからなくて、それに言うならファン言うはずなのに・・・」
植村「そりゃ、仕事に集中できないな。」
高松「・・・へぇ?」
植村「まぁ、意図があってお前に言ってきたんだろうな。けど、それをどうやって答えにするのは、お前自身だ。たこ。」
高松「う、うっす・・・」
大将が、こんなに優しく接してくれるなんて・・・
だけど、次は俺の番なのか。
その答えをどうやって出すのか・・・
植村「とりあえず、明日からまた仕事に集中しろ。いいな?」
高松「へ、へい。」
俺は、どうにかして仕事に向き合っていく。
Prrr
高松「え、誰だ?」
坂道メンバーのスタッフからの電話だ。
高松「もしもし、高松・・・え?はい、へぇ?!は、はい!すぐ向かいます!!」
植村「どうした?」
高松「ひ、平手が!!」
平手がステージから落ちて怪我をしたと聞かされた。