元不良見習いの奮闘記







































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第27章 大人への決意
いいこと?
高松「・・・」
西野(乃木坂やめるねん。)
この言葉を聞くと思わなかった。
芸能界にはいるらしいが、乃木坂としての七瀬さんがなくなる。
大々的に俺と付き合っていることは言えるが、それはいいのだろうか。
俺は犯罪者みたいなような人間で、七瀬さんはトップを走りマルチに活動しているアイドル。
そんなのは世間的に許さないし、ましてや店に迷惑をかけてしまうだろう。
「・・う!・・・ぼう!かんぼう!!」
高松「え?はぁ?!」
白村「ぼーっとするな!鍋見てみろ!!」
高松「あ、やべぇ!!」
牛すじの煮込みを焦がしてしまった。
白村「すぐ作り直せ!!」
高松「へ、へい!!」
角田「かんぼう、考え事を持ち込むなよ。今は、仕事に集中しろ。」
高松「へ、へい。」
植村「・・・」
〜〜〜〜
高松「はぁ〜、やらかしちまった。」
お客には、わからないミスをし続けてちまった。
お客への影響はないが、角田や白村にすげぇ迷惑をかけた。
集中しないといけないのに・・・
骨折して、丸岡や市村に迷惑をかけて、復活しても角田や白村に迷惑をかけた。
(このまま、ずっとしてろ。)
(居場所をなくせ。)
(それで、1人で死ね。)
また幻聴が聞こえてくる。
俺は、瞑想をする。
ガラッ!
植村「おい、たこ。」
高松「お?!え?!あ、はい!!」
植村「何慌てているんだよ。」
高松「い、いや・・・」
俺の部屋に大将が入ってきた。
ぜってぇ怒られる。
植村「何があった?」
高松「あ、え、いや、その・・・」
俺は、無意識に正座をする。
植村「早く言え。」
高松「七瀬・・・西野さんが乃木坂を卒業するって言われて・・・」
植村「お、西野の嬢ちゃんか。卒業するのか・・・」
高松「は、はい。それを聞かされました。まだ表には、発表してなくて1番最初に俺に言ってきました。」
植村「・・・」
高松「いや、なんで俺に言ってきたのかわからなくて、それに言うならファン言うはずなのに・・・」
植村「そりゃ、仕事に集中できないな。」
高松「・・・へぇ?」
植村「まぁ、意図があってお前に言ってきたんだろうな。けど、それをどうやって答えにするのは、お前自身だ。たこ。」
高松「う、うっす・・・」
大将が、こんなに優しく接してくれるなんて・・・
だけど、次は俺の番なのか。
その答えをどうやって出すのか・・・
植村「とりあえず、明日からまた仕事に集中しろ。いいな?」
高松「へ、へい。」
俺は、どうにかして仕事に向き合っていく。
Prrr
高松「え、誰だ?」
坂道メンバーのスタッフからの電話だ。
高松「もしもし、高松・・・え?はい、へぇ?!は、はい!すぐ向かいます!!」
植村「どうした?」
高松「ひ、平手が!!」
平手がステージから落ちて怪我をしたと聞かされた。

満腹定食 ( 2022/01/12(水) 00:22 )