元不良見習いの奮闘記







































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第26章 欲望のままに
幻聴消えず
(おい、早く死ねよ。)
(なんで、お前が・・・)
(お前さえいなければ!!)
(のうのうと生きやがって・・・)
(このまま、殺してやる・・・)
高松「や、やめろ!やめろ!!」
〜〜〜〜
高松「だぁ?!ハァ、ハァ、ハァ・・・」
ゆ、夢か・・・
まだ俺は、あの地下闘技場の悪魔から逃れられていない。
「どうしたん?」
高松「あ、すまん。ちょっとな。」
今日は、七瀬さんの部屋で寝ている。
西野「汗びっしりやん。魘されてたん?」
高松「そういうことだな。すまん、明日もしごとだろ?水飲んで寝るから、目を瞑れ。」
西野「う、うん・・・」
瞑想してたはずなのに、魘されてしまった。
寝る前に瞑想をするか・・・
冷蔵庫に行き、水を出す。
ゴキュ!ゴキュ!
高松「ぷはっ!!」
身体が欲していたのか、結構飲んだ。
とりあえず、ベットに戻る。
高松「よし・・・」
そのまま胡座をして、瞑想する。
もう日課になっている。
こうでもしないと、心が落ち着かない。
少し落ち着き、タオルケットを被る。
西野「なぁ。」
高松「起きてたんすか?」
西野「うん、大丈夫なん?」
高松「落ち着いているんで大丈夫です。」
西野「ほんまに?」
高松「はい。」
西野「ほら、こっち来いや。」
七瀬さんは、横になりポンポンと叩く。
高松「大丈夫ですから。」
西野「そうは見えやんで。ほら。」
高松「はぁ〜、迷惑でしょ?」
西野「全然。早くしてや。」
高松「たく・・・」
俺は、七瀬さんに抱きつき、胸に顔を埋める。
西野「甘えたさんやのに、いいかっこして。」
高松「うるせぇー。」
俺は、この体勢で寝る。
七瀬さんも俺に抱きつき、そのまま寝る。
ーーーー
朝になった。
俺は、朝飯を作る。
ジュ〜!!
西野「ええ匂いやな〜。」
高松「夜中迷惑かけましたからね。」
西野「全然?」
高松「嘘つけ。はい、これ。」
西野「はいは〜い。」
朝飯は、米、納豆にしらすおろし、ネギとわかめの味噌汁、卵焼き。
高松・西野「いただきます。」
七瀬さんは、11時から仕事らしいから、ゆっくり目の朝飯だ。
いつもは晩飯を作っているが、こういう時は朝も作っている。
西野「また魘されたら、胸に来いや。」
高松「休みがあればな。」
幻聴が消えない限り、悪夢に魘される。
早く断ち切らないといけない。

■筆者メッセージ
リクエスト募集します。
欲望は、まぁ・・・来たら書こうと思います。
他の著者の方々より劣りますが、リクエストがあれば書きます。
満腹定食 ( 2022/01/07(金) 12:35 )