元不良見習いの奮闘記







































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第24章 しゃらくせぇ別れ
丸投げは勘弁してほしい
高松「え?なんて?」
山下「あのね、うちの同期の久保って子が、休業するの。」
大園「それで、高松君にお願いして帰っておいでってメッセージをご飯で作ってほしいの。」
与田「お願いできる?」
高松「い、いや〜、作れるが・・・ちなみにどんなの要望だ?」
山下「岩手の子だから、その宮城の料理でもいいかも。」
大園「そうだね。けど、久保ちゃんが戻って来れるようにもしたいし・・・」
与田「そこは、高松君の匙加減で。」
高松「て、言うことは丸投げだな?」
山下「だって、欅坂さんの志田さんと原田さんにお弁当作った時も、高松君が考えたんでしょ?」
高松「志田さんに関してはな?原田さんは、一応リクエストはあったぞ?」
山下「けど、ほぼ自分の考えでしょ?」
高松「・・・」
大園「図星じゃん。」
高松「はぁ〜、受けてやるけど、期待するなよ?」
与田「そう言って、その期待を超えていくのが、高松君じゃん?」
高松「期待するなって、言ってるだろ?」
〜〜〜〜
営業終了後
高松「はぁ〜、どうっすか・・・」
今度のリクエストは、郷土料理。
調べているが、めぼしいものがない。
それに・・・
高松「いつ渡すか聞いてなかった・・・」
いつ渡して食べるのか聞いてなかった。
志田さんと原田さんは、聞いていてから作れたってところもある。
今回は、ほとんど丸投げだ。
まぁ、候補は絞れてきている。
生物や汁物は、さすがに店にあるものでは持っていけねぇ。
そうなると・・・
高松「カレーに、焼きそば、それに餅か。」
カレーは、入れ物を買えばどうにかなる。
焼きそばは簡単だが、その土地の味を出せるかどうか。
餅は炊き立てなのか、作ってあるやつなのか、それが肝である。
高松「うわ〜、面倒だな〜。」
そんなこと言っては、いけねぇーが言わざるをえない。
今回は、それくらい面倒な課題だ。
大将は、「客の依頼を断るな。無理だとしても一旦自分で受け持ってから考えろ。」って言うはず・・・
高松「はぁ〜。もう付き添ってもらおうか。」
俺は、人に連絡する。
高松[すいません。次の水曜日か日曜日って空いてますか?]
返信を・・・
ピロン!!
高松「はやっ。」
[水曜日は、空いてるよ!!どこに行くの?!]
高松[宮城のアンテナショップと宮城の居酒屋みたいなところに行きます。]
[うん!わかった!!行く!!]
高松[あざっす。じゃ、水曜日の昼にここに来てもらっていいですか?]
[わかった!!じゃーね!!]
こう言う時は、味を確かめにいく。
1人だったら、わからないこともあるから違う人間もほしい。

■筆者メッセージ
あけましておめでとうございます
知らない方もいると言うことで、もう一度説明します。
私は4月から警察官になります。
そのため小説の更新が難しくなると思います。
そのためこの小説を3月までに終わらせます。
満腹定食 ( 2022/01/01(土) 01:33 )