元不良見習いの奮闘記







































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第24章 しゃらくせぇ別れ
やりたいことを選べ
ジュ〜!!カラカラ!
高松「ふぁ〜。」
また早起きして、弁当を作っている。
志田はおにぎりにしたが、今回は子供っぽいところがあるから、洋食にする。
唐揚げはもちろんだが、少し中身を変える。
確か、グラタンが好きって言っていたな。
茹でたマカロニとホワイトソースにコーン、チーズを少し大きめに作ったアルミカップに入れて、ガスバーナーを使う。
ボ〜!!
チーズがいい感じに溶けて行く。
高松「これくらいか?」
簡易グラタン完成。
高松「えっと、米は少し冷えたか。よし、やるか。」
フライパンにバターを入れて、細かく切ったウインナー、にんじん、コーン、グリーンピースを入れて炒めて行く。
下味に塩胡椒を入れてから、米を入れる。
それからケチャップを多めに入れて・・・
高松「よし、完成。」
そのまま弁当に入れる。
それから、卵焼き器で卵を焼く。
しっかり目に焼いて・・・
さっき作ったケチャップライスの上に乗せる。
高松「はい、完成。」
あとは・・・
高松「プチトマトでいいか。」
〜〜〜〜
ブロロ〜!キキィー!!
高松「ふぅ〜、着いた。」
理佐「こっち!こっち!」
高松「あれ?仕事っすよね?」
理佐「巻いて終わったの。それで、葵のお弁当は?」
高松「はい、これ。」
理佐「いい匂い〜。」
高松「食べるなよ?」
理佐「そんなことするわけないでしょ。次は、私にも作ってよ。」
高松「休業するんだったらな。」
理佐「縁起の悪いことを言わないでよ。」
高松「はいはい。じゃ。」
理佐「え?!お金は?!」
高松「メモ用紙あるから、それでお願いします。俺は、仕事なんで。」
ブーン!!ブロロ〜!!
〜〜〜〜
原田side
そろそろ答えを出さないと・・・
私は、大学進学のために欅坂を休業するか、そのまま続けるか迷っている。
原田「・・・」
理佐「葵、お弁当だよ。」
原田「え、理佐?なんで?」
理佐「ん?気まぐれ。ほら、早く食べてよ。」
原田「あ、ありがとう・・・」
理佐からお弁当?
珍しいな〜。
袋からお弁当を出す。
原田「あ、グラタン・・・それにオムライスだ。」
紙が入っている。
[理佐さんから話は聞きました。自分が、今やりたいことをやってください。それが先に利益になると考えています。あとは、お代は、あんたの笑顔で返してくれ。
              高松より]
原田「・・・」
ーーーー
次の日
理佐「葵が、大学のために休業するって。」
高松「そうですか。で、ご注文は?」
理佐「葵に作ったお弁当。」
高松「鶏の煮込みな。」
理佐「待って、グラタンは?」
高松「いいぞ。」
先の道のためにやるのは、いいことだと思っている。
それが、例え遠回りだったとしても。

満腹定食 ( 2021/12/31(金) 10:49 )